一般的に人とうまく関わっていけている人は、不登校やひきこもりになったりはしません。
私たちが関わった1000人近くの人のほぼ全てが〈人馴れ〉していないのです。
同級生や他人が怖いのです。
同級生や他人と比較して、明らかに自分が劣っていると感じ、不安になっているのです。
劣っていることをどのようにしてカバーするのか?
そんなことは考えもつかない不登校やひきこもっている人たちです。
〈人馴れ〉をする練習は、学校でしかできないと私たちは思っています。
その学校にいることができなくてひきこもっているのですから、万事休すなのです。
と言いましても、今の公立の小・中学校内で不登校の子どもたちに対して、特別な支援を展開しているのは未だ数える程度なのです。
そしてその支援の成果がはっきりと出ている訳ではないのです。
もちろん、私たちは公立の小・中学校でそのような試みがさらに発展していき、近い将来〈不登校〉〈ひきこもり〉という言葉が、世間で大きく取り上げられることがなくなる日々が来ることを待ち望んでいます。
しかしそれまでには、かなりの時間がかかります。
それまで待てない私たちはどうすれば良いのでしょうか。
昨日までに、不登校児を対象にした中学や高校に進学させることや、日本を離れて海外の学校に進学することを提案しました。
もう1つ私が感じたことがあります。
私は最近サーフィンを始めました。
フィリピンの小さな島でサーフィンをしているのですが、とても楽しいのです。
サーフィン自体も楽しいのですが、そこでの出会いがとても楽しいのです。
私がインストラクターと波待ちをしていると彼らが歌います。
「ホンダ、スズキ、カワサキ、ヤマハ、イイネ、イイネ、カワイイネ!!」と意味不明の歌詞に節をつけて歌うのです。
1人が歌うと、他のインストラクターも一緒に真似をします。
その声が岸辺にいる他のインストラクターの耳にも入り、海岸一帯で変な日本語の歌が始まるのです。
周りにいるフランス、スペイン、ドイツやフィリピン人も海の中で大笑いしています。
「カワサキバイクエクセレント!!」
「ナルト!!ハローキティ!!」
外国人までが大声で、日本の商品名をさけびます。
素晴らしい瞬間なのです。
日本から連れて行った不登校の少年も一緒でした。
驚いた表情をしていましたが、最後は満面の笑みでした。
サーフィンが終わった後でたくさんの外国人に囲まれた少年は、私の腕を引っ張ってこう言いました。
「こんなときはなんて言えば良いんですか。英語で教えてください。」
とっさにそう聞かれて、「サンキュ!!」としか答えられなかった私です。
「そんな時には、東大さんがもう一度あの歌を大きな声で歌えば、みんなで合唱できたのに!!サンキュの一言なんてありえないな。そこで踊れば完璧だったのに。」と他のスタッフからアドバイスをもらいました
大きなチャンスをのがしてしまった私です。
以前、ダンスも挑戦したのですが、ちょっと僕には向いていませんでした。
その少年、興奮して日本の親御さんに電話をしていました。
彼は17歳。
中学から不登校でそのままひきこもっていました。
ご自宅に数回訪問して彼の話を丁寧に聞いて、そして「何も心配はないから、一緒にやり直すよ。」と説得して、フィリピンにお連れしたのです。
サーフィン旅行から帰った彼は、次の日から英語学校に行きたいと急に言い始めて、現在、英語学校に通っています。
そして、そこで出会った先生たちと、マクドナルドに食べに行ったり、授業の合間にダンスの手ほどきをしてもらったり、今では来年の6月からフィリピンの高校に入学を希望するまでになったのです。
もちろん、山あり谷ありで、トータルして彼を見続けないといけませんが、とにかく変わったのです!!
「人と一緒にいると楽しいですね。」
「そう言うかぁ!!」
また泣いてしまった私です。
人馴れさせて、不登校・ひきこもりからお子さんを回復させましょう。
何もしないと何も変わりません。
子どもたちの大切な時間だけが無意味に過ぎていきます。
来年の1月、3月、4月に東京で「不登校・ひきこもりの人の為の海外留学説明会」を開催します。
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