発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ひきこりから回復まもない人たちの今 東大

僕は東大大学院を終了してから30年近くひきこもっていた。 理由は人と関わることが怖かったから。 直接的な原因は大学院での担当教授から就職に際して「君を企業に推薦することはできない。」とはっきりと言われたからです。 大学院まで行くとおおよそ担当…

クリスマスが初デートの予定日。東大

「バード君」から「ブログへの掲載を中止してください。」とのメールがぼくにありました。 それで急遽中止しました。 理由は「書き直したい。」からだそうです。 今日中に手直しができるそうですから、明日にはお届けできると思います。 僕は彼の原稿に目を…

女性になりたいから男性に戻った彼 東大

フィリピンの子どもたちは最高の支援者とバード君は言っています。 女性になりたいという思いが強かった「バード君」ですが、結果的には女性にならずにいます。 昨年の春にフィリピンの学校が終わり、ご両親の要望で、日本に帰国することになりました。 その…

小、中不登校だったバード君の現状 東大

時には小粋なジャズボーカルが流れる時間の中で過ごしたい。 「バード君」は今日本で学校に通っています。 休むことなくまじめに通学していますが、色々と問題が出ています。 1、友達ができない。 授業が終わるとそのまま自分の部屋に直行です。 毎日のよう…

バード君とお父さんとの和解。東大

「バード君」 今は日本に戻り学校に通っているのです。 5年前に初めて僕が彼に会った時、まさかここまで変わるとは思ってはいませんでした。 ほんの少しの時間ですが、「バード君」と一緒にいたのです。 僕は勿論青木のように30年近くの支援の経験がある…

5年間色々な問題を起こしたバード君のこと 東大

環境を日本から海外に変えたことで、彼は安心したのです。 「日本では周りはきっと自分を狂人と見ていると思っていた。」と「バード君」は後日そう話してくれました。 当事者が安心できる環境をまずはつくり上げることは、支援の第一歩です。 住まいを海外に…

心落ち着く異国の地に希望を見出すバード君

「バード君」は当初非常に混乱していた。 自分が女性になりたいことに。 それは日本ではまだまだ世間から受け入れられることではないことも知っていたので。 サポートセンターは発達障害の2次障害で「引きこもり」や「家庭内暴力」で困っている当事者を支援…

男性から女性になった17歳の少年の支援。東大

17歳から5年間支援をしている「バード君」が現在学校に休まず通っています。 パニックになると両手を横にまっすぐ伸ばし、上下にうごかす動作が「鳥」に似ているところから「バード君」とニックネームがつけられました。 実際アスペルガーと診断され、サポー…

ツアーガイドから新しい仕事へ Mr.Joe

我が心の聖地。波の音は癒しの音。 僕はダイビング、サーフィン、テニスなどをプロの先生の元日々練習を積んできました。 ツアーガイドになるためです。 しかしツアーガイドを目指すことはやめました。 人と関わることが上手くないからです。 それなりにでき…

僕が見つけた僕の希望 2 Mr.Joe

美しい海に大勢の外国人が押しかけています。ここはフイリピンなんです。 2年間フィリピンに滞在中に僕がしたことはすでになんども書いていますので簡単に書きます。 僕はサポートセンターのスタッフ達との話し合いで、自分に向いている仕事がネイチャーガイ…

僕が見つけた僕の希望 1 Mr.Joe

僕は自然が好きだ。 多分人と話すより自然と戯れていた方が嬉しい。 中学の時にみんなとうまくやっていけなかったことが原因ではない。 多分生まれつきだと思います。 青木さんによれば、「色々な生育環境も今の僕の状況に大きな影響を及ぼした。」と言って…

58歳自閉症の僕の初デートが決まりました。東大

昨日は僕の誕生日だった。 30年間ひきこもった僕だけれど、毎年母はショートケーキを3つ忘れずに買ってきて、夕食もいつもより一品多くして僕の誕生日を祝ってくれていた。 30年の間に父が他界した後は、母と僕だけのお祝いだった。 そして5年前に僕が海外に…

全国の中学校を回って講演会をしたいのです。ヒロ

中学校で講演会をさせていただきました。 生徒会向けです。 今回、今までの講演会とは内容をガラリと変えました。 今までは、青木さんと打ち合わせをしながら講演会の内容を決めていました。 しかし、青木さんの提案は文科省推薦のような内容でしてね。 それ…

日本語じゃないから僕たちは生活していけるのか!!Mr.Joe

20年間僕は1人で過ごしていました。 これが僕の運命なんだと諦めていました。 3年前に突然僕の家を訪問してくれた人がいました。 その人が色々とお世話をしてくれることになりました。 少しの間日本でいろんなことをしていましたが、ある日海外に出かけてみ…

今、僕に必要な2つのこと。Mr.Joe

僕は2つの問題を抱えています。 1つは経済的な問題です。 生きていく為にお金が必要です。 お金を得るためには働かなければなりません。 しかし、日本では高校、大学を出た直後の1回しか就職のチャンスがないのです。 ほとんどが新規採用なのです。 もちろ…

やっぱり生きていくことは難しい42歳の僕。Mr.Joe

中華料理店で研修をしています。 店のオーナーはとても魅力的な人で、たくさんのお客さんがオーナー目当てに店に来ています。 その中にはビジネスで成功した人もいて、僕まで色々とお世話になることもあります。 台湾人の張さんはツアー会社や貿易の会社で成…

「みんなちがって、みんないい」は海外では当たり前のことだった。Mr.Joe

(画像引用)Wikipedia 「わたしと小鳥と鈴と」 金子 みすず 「わたしが両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。 わたしがからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る…

フィリピンだからこそ、僕はひきこもりから回復できた。Mr.Joe

台湾人ビシネスマンの張さんにヨットクルージングに誘っていただきました。セブにて ただいま、フィリピンのリゾート地、セブ市の中華料理店で研修を積んでいます。 期間は来年の1月一杯までです。 2月からは違うリゾート地での研修が始まります。 3年前にフ…

僕がフィリピンで感じて、日本で感じないこと。Mr.Joe

東大さんの文章を読むとなるほどと思うことが多いです。 下記の文章も僕はとても強く共感しました。 smilehousejapan.hatenablog.com 僕もフィリピンの大学に行こうかと思いましたが、最初は僕の得意なスポーツ系でやって行くと決心しました。 そしてダイビ…

「天国の特別な子ども」 Mr.Joe

僕にも読者の方からメールをいただきました。 「文章をありがとう。」という内容でした。 僕と東大さんが「お母さんを責めないでください。」と書きました。 でも、僕たちだけではないですよ。 僕がサポートセンター代表の青木さんに聞きましたところ、サポ…

僕もまた両親を恨んだりはしない。その2 Mr.Joe

僕は20年間ひきこもっていました。 家族以外誰とも関わっていません。 いや、昼夜逆転で家族とも長い年数、家の中で顔すら合わせていませんでした。 完全に孤立していました。 両親はあちらこちらに僕のことで相談先を探していました。 しかし、20年間もひき…

僕もまた両親を恨んだりはしない。その1 Mr.Joe

すみません、ネットをしていません。中華料理店 での研修 東大さんの記事を読んで感動しました。 そんなことまで考えていたのかと思いました。 smilehousejapan.hatenablog.com また読んで泣きそうにもなりました。 smilehousejapan.hatenablog.com 今日は東…

悲しんでいるお母さんは多いのです。東大

昨日の記事は僕の記事にしては大きな反響を呼びました。 メールで感想をくださった方が5名にもなりました。 いずれもお母様方からです。 とても嬉しいです。 ありがとうございました。 僕のような大変な子どもを育てられているお母様方。 やはり親戚や姑さん…

誰もが栗原類さんのお母さんのようにはなれない。東大

最初にお断りしておきます。 今日のブログの内容は、栗原類さんや栗原類さんのお母さんを否定しているものではありません。 出された本はすばらしい内容で、そこからは多くの子育てに関するヒントを得られると僕やサポートセンターはそう思っています。 さて…

30年間ひきこもった自閉症の僕が海外の大学で強く感じたこと 東大

左上の背の高い生徒がヤン君。彼が僕に話しかけてくれている写真を紛失しました。 それは「30年間ひきこもった僕でも受け止めてくれた場所と人」だったということです。 僕が変わったのでフィリピンの人たちが僕を受け入れてくれたわけではありません。 ひき…

東大は発達障害の人の割合が多い?東大

30数年ぶりに訪れた母校東大。感情が交錯しました。 30年間のひきこもりから回復してフィリピンになかば強制的に連れて行かれた僕です。 初回の2週間は徹底的に遊ばさせられました。 強制的に遊ばさせられたのです。 30年間ひきこもっていたんですよ。 ひき…

発達障害な僕が東大で失敗したこと。東大

「東大での学生生活はとても快適だった。」と昨日書きました。 それは僕が通っていた私立の進学校と同じ雰囲気だったからです。 私立高校では勉強さえしていればよかったのです。 それで同級生達からその存在を認められていましたから。 東大も同じです。 勉…

東大は発達障害の人たちに合う環境です。東大

ヒロさんの卒業式の写真です。素敵な笑顔です。誇らしいと思っているのでしょうね 自分は人と関わるのが苦手なタイプだということは高校時代から感じ始めていた。 しかし、自分にとってそれは大きな問題ではないと心配はしていませんでした。 同級生達の目標…

ひきこもったことを後悔しています。東大

僕は今月で58歳になる。 もうすぐ60歳。 やはり焦りからくる諦めという気持ちが大きくなってきている。 東大大学院を修了してから30年近くひきこもっていた。 強烈なキャラクターの人間との出会いで、僕は30年間の幽閉状態から抜け出すことができた。 それか…