僕たちは毎月おこなっているボランテイアをする為に、台風がくる前日にたまたま貧困地区近くのホテルに宿を取った。
その晩は大変な風と雨が僕らのホテルを襲った。
翌朝、外は大変なことになっていた。
市の中心部に通じる道路は遮断されていて、貧困地区の住民は身動きが取れない状態だった。
僕たちはとにかく安全を確認して、被災地に入った。
道路が遮断されている為に、他の救援団体は被災地に近づくことができない。
僕たちだけが被災地にいる唯一の支援団体だった。
空から、テレビ局のヘリが降りてきて、僕たちはテレビのインタビューを受けた。
僕たちが用意した食品ならびに中古の衣服は500セット。
そこに5000人の被災した人たちが押しかけてきたから、大変なことになっていた。
支援物資の奪い合い。
すごい経験をした。
俺の頭の中は、数日間混乱したままだった。
帰国後、俺は青木さんに言った。
「あの人たちの為になんかしなくていいんですか!!」
言い出した俺が、義援金や物資を集めるべく全国を廻ることになった。
すごい出会いがあった。
家が流されて、着るものもない子どもが俺の前に現れた。
俺は子どもに服を手渡した。
そしたら、その子どもが俺の手を握って離さない。
気持ちが悪くなった。
「なんだよ」と言ったら、フィリピンの言葉でなんか言った。
スタッフが「ありがとう」という意味だよ。と教えてくれた。
俺はその晩泣いてしまった。
いい加減な気持ちでボランテイアに参加したから。
もっと真面目にならないといけないと、あの子どもからそう教わった気がした。
この出会いは今考えると、俺の人生を変えてしまったくらい大きかった。
フィリピンにありがとうを言いたい。
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