ひたすら会計のやり方を勉強してきました。
正社員目指して第1歩を踏み出します。
12月より試用期間が始まっています。
3ヶ月の長期に渡り試されます。
フィリピンに関わる日本人の支援をしている会社です。
仕事の内容は事務仕事です。
給与は日本での採用と比較したら多くはありません。
しかし、ここフィリピンで暮らしていくには十分です。
子どもも大学まで行かせることができると思います。
ここの会社に採用されないとお先真っ暗な僕です。
青木さんが僕の履歴書を持ってあちらこちらに頭を下げてくれました。
嘘は言えませなんので、人事の方に正直に俺のことを言ってくれました。
「アスペルガーと診断されています。コミニュケーションを取ることに少し問題があります。しかし、日本人ですが英語はフィリピン人よりよくできますし、会計事務も1年間勉強させました。」
しかし、やはり「自閉症」と言った途端、採用担当者の顔が曇ったそうだ。
「コミニュケーションを取ることに少し問題がある人を雇えると思いますか?」
とも言われた。
当たり前だな。
お金を払うだけの価値がなければ採用なんかしないさ。
必要じゃない人間には、ようがないんだよ。
当たり前のこと。
青木さんの顔が曇ってることに申し訳なさを感じていた俺です。
でも吉報がもたらされました。
俺のボランテイアの活動記録をみてくれたある会社が興味をしめしてくれたんです。
俺が日本に帰って色々なところでフィリピンの子どもたちを助けてくださいとお願いした実績を評価してくれたんだ。
すぐにその会社で面接が行われた。
会長自らが俺の面談をしてくれた。
「どうして、フィリピンのこどもたちを助ける活動をしているのですか?」と聞かれたので、俺の半生を語りました。
青木さんから、「ラップトップパソコンを持って行きなさい。」
「日本の中学校などでお話ししている原稿を、英語で話す時間をくださいとお願いしなさい。」と言われていました。
にっこり笑って「どうぞ」と言ってくれました。
ぼくの話が終わった後、会長さんは泣いていました。
「日本人を心から尊敬しています。」と言った後、「大変だったね。」と立ち上がってぼくの肩を抱いてくれました。
「うん、同情なのかな?」
「もしかして、ぼくは障害者枠か何かでの採用なのかな」と急に嫌な気持ちになり、身構えました。
「同情なんかいらないんだ。」
「絶対いらないから」
腹が立ってきました。
その場で試用期間が設定されました。
僕はイライラしながら聞きました。
「障害者枠での雇用ですか」と。
一般職での採用です。
「やったあ!!」とその場で立ち上がった僕です。
慌てて会長さんが言われました。
「正式な採用の通知ではありません。試用期間内に採用かどうかを決めますので。」と言われました。
僕は会長さんの話を全然聞いていませんでした。
というより、聞くことができないほど興奮していました。
丁寧に挨拶をして部屋を出たら、事務員の方が僕を追いかけてきました。
「やっぱり、採用しません。」と言われると思って怖くなった僕は走りました。
でもガードマンに捕まりました。
僕は持ってきた自分の荷物を一式全て部屋に忘れていたのです。
それほど興奮していました。
会社の外に出たら泣いてしまいました。
色んなことが頭を駆け巡りました。
ここまで来るのにとても長かった。
長かったな。
でもやったんだ。
「だから正式採用ではないんですって!! 」BY サポートセンタースタッフ
また明日。
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