発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

穴があいた僕のあの靴はどこにあるのですか。東大

 

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      俊介兄いの服を選んでいるところです。

 

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Mr.Joeもまたこのようにして服を選んでもらいました。何もかもです。

 

 

支援している人たちの中に共通することがあります。

そんなことをみなさんに色々とお伝えできたらと考えました。

 

 

 

特に僕たちのように大変な状況にある発達障害のこどもをもつお母さんには好評をいただいております。

 

 

では、言ってみましょう。

 

 

物を捨てられない人たちが多いですね。

節約家とは違うのです。

どう見ても使えないくらい古いものを捨てられないのです。

 

 

 

例えばそれは靴です。

すでに穴があいていてとても嫌な臭いを周りに放っているそんな靴を毎日履いているのです。

 

 

もちろんさりげなく注意をします。

あくまでも最初はさりげなくです。

本人のプライドを傷つけてはいけません。

 

 

「東大さんのその靴ってすごく大切に履いていますよね。何年ものですか?」または「何か思い出が染み込んでいるかのようなかんじです。」

しかし、さりげなくでは全く相手に通じませんね。

 

 

 

特に僕たち程度の悪いアスペルガーは想像力が乏しいですからね

 

 

それでは、もう少しきつく言ってみます。

こんな時は関西弁がいいんです。

若いスタッフの出番です。

 

 

「東大さんのその靴って、めちゃ年季入ってますやん。みた事ないクォリティやないですか。」

 

 

まあそれでも気づく人はいないですね。

とにかく相手のプライドを傷つけない。

これが鉄則です。

 

 

仕方がないので、落ち着き溢れる30代の女性スタッフが話しかけるとどうでしょう。

 

 

「東大さん、靴が古いので、新しいのに履き替えましょうよ。」

「えっ、ダメですかこの靴。とても気に入っているんですよ。」

「そうでしょうね。でももう穴があいていますよ。今度一緒に靴を買いに行きましょうよ。」

 

 

 

さすがにこれで気づく人が多いですね。

こんな風にして、身の回りから変えていきます。

生き方を変えていく事は簡単ではありません。

 

 

一番簡単なのは身の回りのものを変えていくという事です。

服装だったり、髪型だったり、メガネに靴にカバン、財布などなど。

身近に変えられるものは多いんです。

 

 

変えるといっても本人には選ばせません。

ひきこもっている人で服飾のセンスが良い人はまずいませんから。

 

 

希望を無くしてひきこもっているのですから、身の周りのことに気を使う気力もない人が多いのです。

 

 

それでも頑とし履き続ける人がいます。

一部です。

でも、その一部の人たちの支援がとても難しいのです。

 

 

ここまでしても、汚い靴を履き続けることにこだわっているような人たちの支援は、やはり長期になってしまいます。

とても強いこだわりを変えていく事は本当に難しい事なのです。

 

 

「はい、その難しいグループの人っていうのは例えば、東大さんあなたではないですか?」

 

 

「正解です!!はい、私の支援は3人のスタッフが24時間5年に渡りついてくれたのです。日常生活のありとあらゆることを変えられてしまいました。 変えてもらいました。」

「今になって心から感謝しています。」

 

 

しかし、それでも頑なにこだわり続ける人がいます。

それはヒロさんクラスの支援が必要です。

そしてこの方の登場です。

 

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彼は心にぐさりと突き刺さるように話します。

 

 

 

「東大さん、その靴汚いから捨てよ。ここに新しい靴を買ってきたから、今ここで履き替える。」

 

 

「誰も汚いって言いませんけど。」

「言ってもわからない人には誰も言わないよ。」

 

 

「母親にも言われたことないです。」

「だから、◯◯年もひきこもったんだよ。」

「さあ、その靴脱いで僕に渡すね。」

 

 

しぶしぶ靴を渡したAさん。

新しい靴が眩しいです。

「やっぱり新しい靴が似合いますよ。」

スタッフからこう言われてまんざらでもないAさんです。

 

 

そんなAさんが翌朝僕にこうたずねました。

「僕の穴があいたあの靴はどこにありますか。」

 

 

Aさんの支援は10年というところでしょうか。

 

 

 

またあしたよろしくお願いします。

 

 

 

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