この事例とは違う人です。
このブログで知ったことをスタッフからのさらなる聞き取り調査で書きました。
ここで支援している人たちの多くに見られることです。
支援していた学生さんはこだわりがとても強い人でした。
そのことで中々成長することができなかったのです。
彼の靴は履き潰されていました。
つま先部分には小さな穴が開いていました。
そんな彼とスタッフが新しい靴を買いにデパートに行ったのです。
随分と時間をかけて靴を選びました。
彼は物を買うのが苦手だとこの時にわかりました。
自分で決められないのです。
彼が住むマンションに戻り、新しい靴を履いてもらい履き心地をもう一度確かめました。
問題がないということでした。
それで彼に古い靴をどうすれば良いのかを聞きました。
「修繕できませんか?」とたずねられたスタッフは、彼を靴のリペアショップに連れて行きました。
修繕費用は新しく買った靴とそれほど違いませんでした。
「日本人ですか?」とそこの店員が聞いてきました。
「はい」と答えると「思い出の靴ですか?」と聞いてきました。
「いいえ。」と答えると肩をすくめて訳がわからんというような顔をしました。
マンションに再び帰って彼に話しました。
「この靴はとても汚いし、修繕費用も高いので捨てていいですか?」
「・・・・」
「捨てますよ。」ともう一度言いました。
「はい。」と学生さんは小さな声で返事をしました。
マンションの警備員に靴を捨てるように話して靴を渡しました。
翌日、マンションの警備員から電話がかかってきました。
「早朝、学生さんが靴を返してほしいと言ってきましたが、すでにゴミ回収業者に渡してしまいました。学生さんはその業者の電話番号を教えてと言ってきましたがどうすれば良いですか?」
それからしばらくの間、彼はスタッフに言い続けたそうです。
「あの僕の靴どうしたのでしょうか」と。
映画「人間の証明」の中に出てきた詩です。
『麦藁帽子』 / 西条八十
母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね?
ええ、夏、碓氷(うすい)から霧積(きりづみ)へいくみちで、 渓谷(たにぞこ)へ落としたあの麦藁帽子ですよ。
母さん、あれは好きな帽子でしたよ。
僕はこの詩の一節を思い出したのです。
どうでもいことですが・・・・。
ではまた明日。
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