発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

2年と6ヶ月の個別支援の成果がこれだ!! テル

2022年2月と2022年8月



 

2019年のエイジさんは、ほとんど話すことをしませんでした。

僕から話しかけても、「はい」とか「ああ」だけの返答でした。

 

 

たくさんの変な癖がありました。

特に目立ったのが食事をする時です。

 

 

箸やスプーンで皿をトントン叩くのです。

食べている時に左手で何かを掴みながら食事をするのです。

一度使ったテイッシュを何度も使うのです。

注文した物がテーブルに来たら、それを目で追い続けるのです。

 

そのほか・・・。

 

 

えええええええええ。

なんなんだ!!これは?

 

 

それとチックがあるんですよ。

肩とか目とかほっぺたが上に引っ張られるというか。

そして時々ですが、「エッ。」「ヒィ。」「○○✖︎✖︎△△」奇声を発していました。

 

 

背中は〈ノートルダムの背むし男〉みたいになっているし。

耳が聞こえないのでおじいさんみたいな仕草をするし。

 

 

 

あああああ。

正直に言いますと、僕自身はこの状態からどうするというのですかと疑問でした。

 

 

 

それが・・・。

2年半ぶりにお会いしたエイジさんを見て驚きました。

背中の曲がり具合が少なくなっている!!

奇声が止まっている。

チックの動作も随分少なくなっている。

箸で皿をトントンがなくなっている。

食事時に左手で何かを掴みながらもなくなった。

 

 

驚きの連続でした。

 

1番の驚きは自分から僕に話しかけてきたのです。

その時点では天候や時事ニュースの話題くらいでした。

しかし、「はい。」「ああ。」しか知らない僕にはとても新鮮でした。

 

 

 

日本にいた2年間エイジさんは事務所から徒歩5分の場所に住み、毎日朝から晩まで支援を受け続けていたのです。

なんでそんなことができたかって?

 

 

エイジさんはお母さんに暴力を振るってしまい、家を追い出されてしまったのです。

それで仕方なく、この団体の事務所近くに部屋を借りたのです。

そしてコロナです。

 

ひきこもっていた人たちにはコロナという環境はとてもよかったのだと思います。

言うなれば、ひきこもっているのは僕だけではないということですから。

ですから、随分と気が楽になった人が多かったと青木さんに聞きました。

 

 

2020年の2月から2022年の2月まで日本でのエイジさんへの個別支援が続きました。

毎日、3人の支援者が変わるがわる寄り添い支援を続けたのです。

 

 

そのおかげで、彼の問題点の6割は解決したと日本サイドは考えていました。

 

 

そんな彼が再びフィリピンに入国したのです。

6割成長したエイジさんを見て驚くのも確かだったわけです。

 

 

次回は2023年7月時点のエイジさんのことを書きます。

 

 

 

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