新規の支援申し込みを今年度一杯中断します。
理由は、2つあります。
ひとつは私の健康上の理由です。
定期検査の結果はとても良い数値が出ています。
しかし、心筋梗塞は完治しない病気です。
少しでも、悪化しないように気をつけることがとても大切です。
必然的に今までより仕事量を減らすように指示されました。
ふたつ目の理由が1番大きい理由です。
それは今年中は、東大さんへの支援に集中したいからです。
順当にいけば、今年の3月で東大さんへの支援は終了しているはずでした。
しかし、昨年の12月に大型台風がフィリピン南部に上陸し、東大さんのゲストハウスを破壊してしまいました。
長い時間をかけて準備してきたゲストハウスは、修繕ができないほどに壊れてしまいました。
それどころか、東大さんのメンタルも落ち、鬱の様な状況になってしまったのです。
全てが振り出しに戻ってしまいました。
そこから、彼がなんとか前向きになり、再び動き出すまでに随分と時間がかかってしまったのです。
一時は、全てを諦めて日本に帰国し、元のひきこもりの様な生活に戻るしかないと希望を失っていた東大さんでした。
しかし、スタッフたちの励ましでなんとか再起をめざすことにしたのです。
東大さんの目標は2つあります。
1、結婚して穏やかな日々を送ること
2、フィリピンで収入を得ること
コミニュケーションを取ることがとても苦手な彼がフィリピンで1人で活動することは大きな重荷です。
残念ながら東大さん1人ではできないのです。
ですから、私たちが彼を手伝っています。
しかし、それはとても大変なことです。
他者とのコミニュケーションがほとんど取れない彼です。
フィリピンの官公庁に出向いて担当者と話をする。
顧問弁護士と話をする。
新しいゲストハウス予定地を探す。
お付き合いしている方のご家族との交流。
残念ながら彼だけではほぼできないのです。
「できないことは他者に頼んでやれば良いのです。」と彼もブログに書いていました。
その通り信頼できる第3者に彼は任せています。
もちろん、彼の得意な勉強を教えるということは、さらにできるようにと励ましています。
部屋の掃除も食事の手配も。
髪を染めること、健康管理も何もかも信頼できるスタッフがやっているのです。
それでも少しでも彼ができることはないかと、彼の成長を促している私たちです。
こんな状況で彼に「幸せなのか?」とことあるごとに聞いています。
「不便なフィリピンより日本の方が快適に過ごせるのではないか?」とも聞いています。
しかし、彼の答えはいつも一緒です。
「日本に帰っても1人なので、生きていく意味がない感じがする。」と。
人と交流することをしてこなかった東大さんです。
30年近くひきこもっていたわけですから、誰もが他者との交流を望んでいないと思うでしょう。
しかし、彼はフィリピンで生活するうちに、様々な体験を通して、人と関わることが楽しいことなのだと気づいたのです。
そんな大変な状況の彼が、結婚をして幸せな家庭生活を送る。
経済的にも安定した生活を送る。
それができた時、私たちの彼への支援が終わるのです。
申し訳ありません。
この1年間、新規での支援はできません。
ただ、ご相談はどんどんやっていきますので、遠慮なくお問い合わせください。
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