動作が変だと、僕の周りにいる人たちからよくそう言われます。
支援者の人たちはそんな言い方はしませんけど。
具体的に何が変なのか?
簡単に言ってしまえば、動作がぎこちない。
インターネットが遅い時に動画が角つきますよね。
あんな感じをイメージして貰えば良いです。
他には、仕草が女性を感じさせてしまいます。
しなっとなってしまうのです。
その動作を動画で撮られて何度も見せてもらいしまたが、正直僕には支援者が感じるほどにはおかしさを感じません。
支援を受け始めた時に、青木から「自分の中に女性の様な感情を抱いたことがありますか?」と聞かれたことがありました。
もちろん、答えは「ない。」です。
しかし、支援者以外でも、多くの人たちから、僕の性に関する質問を受けてきました。
中には、男性から告白されたこともあります。
さすがにそこまでになると、自分の仕草が誤解を招いているのだと気づきます。
しかし、自分の仕草が女性ぽいというのが実感としてわからないのです。
そこが問題なわけです。
コミニュケーションにしても、相手に気を配るということにしても、自分の中に問題があるとわかれば、なんとかして、そのことに対処しようとしますよね。
しかし、それらが大きな問題だと理解できないからこそ、こんなにも長期間に渡って支援を受け続けなければならないのです。
自分1人で生きていくなら何も問題はないのです。
コミニュケーションが取りづらくても、相手に気をつかえなくても、動作が変でも、この世の中の片隅で1人静かに暮らしていく分には何も問題はないのです。
でも、日本からフィリピンに渡り、人からの優しさや気遣いをもらったことで、気付かされたのです。
僕はそれがもっと欲しいのだと。
自分では相手にそれらをあげることができないけれど、自分は欲しいのです。
なんとも厄介なことです。
誰かが、そんな僕にこう言いました。
「難儀な人やな。」って。
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