発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

初めてのデート報告。30年間ひきこもったASDな男

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土曜日に53歳にして初めてのデートをしました。

とても緊張して、前の晩よく眠れませんでした。

髭、口臭、体臭を確認してデートに臨みました。

 

 

会話のシュミレーションを何度も何度も確認しました。

 

 

お会いした女性はとても素敵な笑顔の方でした。

その笑顔を見ただけで涙が出そうになりました。

わかってもらえるでしょうか?

わたしの気持ち。

 

 

何を話したのかはよく覚えていません。

 

 

ただ、青木さんからダメ出しを速攻で食らいました。

 

 

1、デートなのにガッツリ食事をオーダーしたこと。

相手の方、青木さん、東大さんもコーヒーでした。

私だけが、チンジャオロース定食みたいなものを頼んでしまいました。

そして、食べ始めた時!!

 

 

「あなたは、食事をしにきたのか。それとも話をしにきたのか?どっちですか?」

私は、青木さんが言っている意味がわかりませんでした。

それで、お構いなく食べ続けていたら・・・。

 

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食い意地が張った私です。時間は2時すでにお昼済ませているのですが。



 

 

チンジャオロースを取られてしまいました。

それをテイクアウトにされてしまいました。

オロオロオロ・・・・。

 

 

♪〜 ダメなのね ♪〜 ダメなのよ⤴️。

頭の中にヒロさんの歌声が一瞬聞こえました。

 

 

 

「やっちまったか!!」

マミーポコさんが話しかけてくれました。

 

 

5秒間フリーズ。

 

 

「話を続けてね。」と青木さん。

こんな状況でどうしゃあいんですか・・・。

なんとか彼女と話を続けました。

 

 

東大さんから「そろそろ話を終わりに持っていきましょうか?」と30分くらいたってから言われました。

 

 

会計を済ませて、店を出たら「ちょっと彼女に渡して欲しいものがあるんです。こっちにきて下さい。」とモールの中に連れて行かれました。

そこには、小さな花束とドーナッツが置いてありました。

 

 

「今日は会ってくれてありがとう。小さなプレゼントですけど。と言って渡しなさい。」と東大さんから言われました。

 

 

言われた通りに彼女に言って渡しました。

 

 

そしたら、彼女が突然黙り込んでしまいました。

「どうしたんですか?」と聞いたら、「初めてプレゼントをもらいました。とても嬉しいです。」と言ったんです。

 

 

実は彼女は幼い頃に、両親を病気で無くしました。

その後は、祖母が育ててくれたのです。

高校を中退後は、10年近く育ててくれたおばあさんの為に働き続けていたのです。

だからデートも何も初めてだそうです。

 

 

こんな小さなプレゼントでもとても喜んでくれた彼女の姿を見て、私はもう少しで泣きそうでした。

 

 

反省会の時に、「ああいったことが大切なんですね。本当にいいことをしました。」と青木さんたちに言ったら「したのは、東大さんだよ!!」と鋭いツッコミを入れられた私です。

 

 

「で、青木さん、明日はどんな女性と会えるんですか?」と聞きましたら「毎日会うなんて言ってないよ。3日おきだよ。」と言われた私です。

 

 

明日はどっちだ!!

 

 

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