私がひきこもった理由は私の特性から来ているものです。
小学校の時から同級生とうまくいきませんでした。
主に会話がうまくできませんでした。
中学の時に覚えていることがあります。
クラスのある男子が夏休みの思い出を話していました。
伊良湖岬でサーフィンをしたという自慢話をしたかったのです。
私は伊良湖岬と聞いて、自分に話せる話題だと思って早口で伊良湖岬の思い出を話しました。
「海が青緑色で空は青色で岬は白色でとても綺麗だった。写真を撮ったので今度みんなに見せてあげるよ。」と早口で言いました。
なんで早口で言ったかというと、いつも私の話し方はとても遅いのです。
それは自分でも気づいていたので、その時には気をつけて早口で話したのです。
そしたら、その男子が、怖い目つきであっちにいけという感じに手を振りました。
野良犬に対してシッシッという感じの手の振り方です。
何か悪いことをしたに違いないとは思いましたが、それが何か私にはわかりませんでした。
今なら、話題を自分の方に持っていってしまったことが問題だったとはわかります。
私はみんなに溶け込んで会話をすることができないのです。
皆さんも知っている話だと思いますが、「お風呂の水を見てきて」「郵便ポストを見てきて」という話。
浴槽にどのくらいお湯が溜まったのかを見てきて欲しいのです。
それを言われた時、私の様な発達障害の特性を持つ人たちは、浴槽の水そのものを見るのです。
同じく郵便ポストに手紙やハガキがきているかどうかを確認して欲しくて、見てきてと言っているのに、ポスト自体を見てきたという話です。
私は最初、この話の何が問題なのかがわかりませんでした。
あとで詳しく説明してもらってわかりました。
スタッフに聞いたら、東大さんも当初意味がわからなかったらしいです。
この団体でお世話になって、色々と関わってもらうようになって、いかに自分がみんなと違う感覚でいきているのかがわかりました。
それが、私がひきこもった原因なのです。
学校は好きでした。
友達もいませんでしたが、楽しかった。
いじめられたのは辛かったけれど。
私にはとても優秀な兄弟がいます。
両親は全て平等に子どもたちを育ててくれました。
だからひきこもった理由は学校でも家庭でもないのです。
私の持つ発達障害の特性がそうさせたのです。
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