一日の支援が終わり、一人部屋でくつろいでいると、いろんなことが頭の中を巡ります。
昔は失敗したことが必ず出てきたのですが、最近は全くでる気配もありません。
失敗した過去に心を奪われていた時を思えば、今の自分が信じられません。
昔の辛い出来事は思い出さないにせよ、やはり今の自分の状況は否応無しに考えさせられます。
私は一人なのです。
「咳をしても一人」
尾崎放哉の句を思い返します。
この句の悲しさがよくわかる私です。
歳をとったせいでしょうか?
時々涙が出てしまいます。
感傷に浸るといけません。
気持ちが下がってしまいます。
強い思いがないとこの支援はできないのですから。
学生時代のことを思い出します。
「屁をしても一人。」と言った同級生がいて、クラスが爆笑したことを思い出したりして、感傷的な気持ちを吹き飛ばそうとします。
いえいえ、そんなことをしなくても必ず彼が電話をしてきてくれます。
携帯がなりました。
「元気ですか?」と青木が電話で私に聞くのです。
1時間前に会って話したはずなのに。
「ええ、元気です。」
「元気ですか〜元気があればなんでも出来る。」
「今日の報告をお願いします。」
「???」
「♪〜わわわーわがみっつ ミツワ、ミツワ、ミツワ石鹸」
https://www.youtube.com/watch?v=mr2xPhiyhac
「今日はどうでしたか」
「♪〜あああああ、」
「ジャングル大帝レオはすごかったな。」
「あれはすごい。」
https://www.youtube.com/watch?v=1zu9JHiYKvE
「今日はどうでしたか」
気に入ったセリフや音響や音楽をなんどもなんどもくりかえすのです。
これは、ヒロさんや大統領にもよく見られたことです。
特に好きなのがこの曲です。
何かと言うと口ずさんでいます。
〈ドクトルジバゴ〉という題名の映画の主題曲なのです。
https://www.youtube.com/watch?v=BT0qd0vTOoE
バスの待ち時間、トイレをしているときにも何かと言うとこの曲を口ずさんでいます。
青木がなくなったら、葬儀の時の曲はこの曲がいいと思っている私です。
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