支援を受けるタイミングは、とても大切だと思います。
タイミングを逃してしまうと、支援に結びつかなくなります。
10代ですと、まだご両親との会話などもあって、比較的支援に結びつきやすいのです。
しかし、ひきこもって20年、30年となりますと、お会いすることもほぼできなくなっています。
そんな中、何度も訪問して、信頼関係を持ってもらうことをしないといけません。
支援は出来るだけ、早く受けた方が良いです。
50代男さんのことを時々書いてきました。
30年間、家からほとんど出ることができずにいた人です。
その人が、今、社会に戻ろうとしているのです。
やらなければならないことが、山ほどあります。
そうしなければ、社会で他者と関わりを持ちながら生きていけないのです。
私たちはそれを数年かけて、できるようにしようとしています。
もう一度、海外で学校に行くことを決めた彼です。
50代でもう一度学校に行くのです。
〈社会的ひきこもり〉に関心のない人たちには、到底理解できないでしょうね。
彼は「働いて自分が稼いだお金で生活がしたい。」という強い希望を持っているのです。
「アルバイトではダメですか?」と聞きましたら、「自分がどのくらい出来るのか、確かめてみたい。今まで頑張ったという経験がないから。」とも話してくれました。
彼が授業についていくことができ、そして卒業できるまで私たちは支援をしていくのです。
それがどれだけ大変なことなのか。
50代男さんはわかっていないでしょうね。
30年間ひきこもっていた人が、海外の学校で学ぶことがどれほど大変なことなのか。
特別な支援体制を整える必要があります。
これから50代男さんの動向をお伝えしていきます。
どうぞ関心を持って、暖かく見守ってください。
皆様からの暖かなご声援が必要なのです。
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