お相手はこんな女性だったそうです。こんな女性なら気持ちが上がりますね。
50代男さんが日本に帰国する日が近づいて来た。
帰国の準備を促すために彼の部屋を訪問した。
彼が部屋のドアを開けた時に彼の部屋の内部が見えた。
ホワイトボードに書かれている言葉に釘付けになった。
彼が「ちょっとトイレに行きますので待っていてください。」と言ったのですばやく写真を撮った。
「live or die」
「俺は幸せになるために生まれて来たんだ。!!」
「俺の幸せは愛する人を探し出して一緒になること。」
「2019年クリスマス。英語とビザヤ語が完璧になっている俺は、若くて可愛い彼女もできて、仕事も見つかり人生最高の日々を送っている。」
「寝ている以外全て英語漬け。」
「英語を覚えられないんなら飯食うな」
他にももっと過激なことが全て英語で書いてありました。
ほんの1部を訳してこんな感じです。
「これじゃあ、多分日本に帰国しないな。」
そう心の中で呟いたぼくです。
「50代男さん、4日後が日本への帰国予定日です。どうしますか」と聞きました。
「帰らないといけないんですか」
「2ヶ月英語やったところでなんの意味もない。」
「一年死に物狂いでやってぼくはマスターするんです。」
なんかとても怒っています。
「ちよっと待ってください。」と彼に言って、その場を離れました。
青木に連絡です。
「大変です。英語を勉強するために日本に帰らないと言っています。」
「フィリピンにどのくらい滞在したいと言っているの。」
「そこまで聞いていません。」
「それより今彼の部屋の内部の写真を送りましたのでみてください。」
「これはどうしたんだろうね。」
「少し前から独り言が多くなっていると担当スタッフから報告を受けています。」
「独り言?」
「お前なんかぶっ殺してやる、跡形もなく葬り去ってやる。」
「バカなお前は生きる価値なし。」
「やってやれよ。見せてやれよ。お前の本気を今すぐに!!」
「それって、ヒロさんが昔言っていたセリフだよね。あのラップ調の。」
「それでヒロさんにその言葉について聞いたんです。」
「そしたら、先週に『ぼくはだめな人間です。そんなぼくを思いっきり罵倒してください。』と言われたらしいです。」
「なんども断ったらしいですけれど、くどいほどお願いされたらしいです。」
「『そうでもしないと自分は生まれ変われない。』と言われたんですって。」
「それであの言葉なの?」
いやはや、エンジン全開の50代男さんです。
こんなに前向きになったのにはわけがあります。
2週間前に初デートをしました。
20代前半の彼女です。
大学を出て今は仕事を探しています。
その彼女に会って早々に「僕と付き合ってください。」と言ってしまったのです。
その言葉に対して女性から「あなたのことを色々と教えてください。ゆっくりと理解し合いましょう」と言われたとのこと。
「僕にはもう時間がないのです。」
「どうしたらお付き合いしてくれますか」と重ねて言ってしまったそうです。
「ところで、お仕事は何をなさっていてますか」と彼女が聞いたそうです。
「会計士」ととっさに嘘をついてしまった50代男さん。
とにかく人生生まれてはじめてのデートに気持ちが舞い上がってしまったのです。
そして、今の状況なのです。
残念ながら、嘘をついてしまいましたので、その彼女とはもう会えないと気落ちしている彼です。
そしてヒロさんが言いました。
「ブルゾンちえみが言ってますよ。35億って!!」
彼に負けないように僕も頑張ります。
東大パワーを見せてやる!!
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