発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

発達障害者支援 大学で勉強したいけど母子家庭の俺には無理なんです。

 

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高卒認定試験を受けた。

受ける前は人前に出るのが怖くて仕方がなかった。

何度も放り出して逃げ出したかった。

 

 

結果が来るまでがとても長く感じられました。

凡ミスをしたとかそんなことばかり考えていた。

 

 

通知は宿舎に郵便で送られてくることになっていた。

ある日宿舎に帰ったらヒロが「高卒認定合格だ。」と言った。

 

 

 

話を聞くとあいつが勝手に俺宛の郵便物を開封して中を見やがった。

 

 

まあ、そういうやつだから怒ることはしない。

ヒロから差し出された手紙をふんだくって中を見た。

すぐに担当してくれているスタッフに報告をした。

 

 

「全て合格したの?」

「やったな、よくやったよ!!」

言葉では言い表せないほど嬉しかった。

 

 

翌日スタッフからその後をどうするかの話し合いが持たれた。

スタッフ二人と青木さんと俺と。

「Yはこの先何か考えがあるの?」スタッフが聞いてきた。

 

 

「本当は大学に行きたいけれど、お金がないからどうすればいいのかわからない」

素直にそう言った。

もうスタッフを自分の家族同然に思っていた。

 

 

「勉強は好きか」スタッフが聞いてきた。

「好きじゃないけれど面白いと思う」

「自分はばかじゃないことを証明できたことが一番嬉しい」

 

 

「自分はやればできるんだという体験をしたんだね」

「はい。そうです。」

「もっとやってみたい?」青木さんがそう聞いてきた。

 

 

「チャンスがあればやりたい」

「自分をもっと成長させたい」

でも母子家庭の俺には今すぐお金を稼ぐことが求められていた。

 

 

母親は病気がちになって夜の仕事を辞めていた。

母一人での生活だから家賃が安いボロボロの市営住宅に移った。

これ以上母には迷惑をかけられない。

 

 

 

でも「高卒認定は、高校卒業とは違う。大学に行って初めて価値があるものだ」と言われた。

 

 

諦めて就職紹介所に行った。

めちゃくちゃたくさんの人がいて驚いた。

雰囲気が殺伐としていた。

 

 

どうしていいのかわからなかったので、案内係りの人に聞いた。

登録をして順番を待った。

自分でパソコンを利用して探した。

 

 

たくさんの求人があるけれどやはり高卒以上や経験者というのが多かった。

大卒以上も多かったのは悲しかった。

 

 

 

どうしていいのかわからなくしているとカウンセリングを受けましょうと言われて担当の人と話した。

 

 

 

「条件に満たない人は応募はできない」ということがわかった。

「中卒の自分でもできる仕事はありますか」

「自分で一つ一つ探してください」

 

 

「ほとんどが、高卒以上か経験者なので中卒の自分ができる仕事がないです」

「全部見たのですか」

「・・・・・・」

 

 

 

 

「わかりました。もう一度探します」

 

 

そう言って、一目散に出口に歩き出した。

現実がどうなっているのかを知らされた。

高卒認定じゃ意味ねえんだ」

 

 

 

「やっぱバカは死ぬしかない。」

「一生落ちこぼれのままだな。」

高卒認定合格程度で浮かれている自分を呪った。

 

 

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