発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

発達障害支援 発達障害を言い訳にしたくないヒロさん 支援スタッフ A

 

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ブログを書き続けていてくれていたヒロさんですが、発熱がありブログを2日間お休みしています。

彼は現在、フィリピンの大学3年生です。

 

 

彼がブログの中でなんども書いていますようにIQは75です。

中学を卒業し、私たちが支援を開始した当時、二桁の足し算、引き算が出来ませんでした。

 

 

 

それは彼に買い物を頼んだ時のことです。

領収書を忘れた彼に買い物の清算をさせたのです。

清算の計算をしていた時に頭を抱え込んだヒロさんが、「くそ」と大声をあげて机をひっくり返したのです。

 

 

 

「どうしたの」とスタッフが聞き返したところ、「どうせ、俺はバカだから。俺にこんなことを頼むお前たちが悪いんだ」と叫ぶようにして答えたことを思い出します。

 

 

 

それは9年前の出来事です。

簡単な計算だけではなく、ハガキの書き方や靴の紐を結ぶことなど日常的なことさえ彼は知りませんでした。

 

 

 

知らないことは学んでいけばいいだけです。

16歳のヒロさんにとってまだ時間はたっぷり残されていたのです。

しかし、問題は彼がやる気をなくしてしまっていたことです。

小学校4年生頃から勉強がまったくわからなくなっていたそうです。

しかも、当時はクラスのみんなも自分と同じように分からないんだろうと思っていたヒロさんです。

 

 

 

しかし、テストを返してもらうたびに、自分だけが取り残されていることを知り、さらに自信をなくしていきました。

時間が経てば、多くの生徒たちはそれなりの自信を身につけていきます。

 

 

しかし、ヒロさんの場合は時間が経てばたつほど、絶望的になっていったそうです。

 

 

中学入学後は行ったり、行かなかったりの繰り返しでしたが、2年になってもうだめだとの諦めが頭を埋め尽くしたと言っています。

「そこでやる気を自分の中から削除したんだ」

 

 

 

そう考えた子どもの気持ちを考えると本当に悲しい気持ちになります。

何をおいても一番悲しんでいたのは本人です。

彼が言っている通り、子どもの世界はとても小さく浅いです。

多くの子どもたちにとって学校と家庭だけが唯一の世界なのです。

 

 

2つの世界に溶け込めなくなってしまった子どもたちに残されたのは混乱と怒りです。

怒りはやがて家庭内暴力となり、家族を傷つけてしまいました。

 

 

それだけにとどまらず、怒りは社会に向けられようともしていました。

 

 

9年前の話です。

支援が開始されて9年後の2015年現在。

彼はフィリピンの大学3年生です。

インターナショナルハイスクールも卒業して大学に進学したのです。

 

 

ここまで来るのにどれだけの苦労があったのか。

いつも頭を抱えながら、声に出して問題を解いているヒロさんの姿を見ていると「もう十分だよ、もうしなくてもいいよ」とおもわず言ってしまいたい衝動にかられます。

 

 

「俺は大学を卒業したいんだ。俺はだめな子どもじゃないことを自分で証明したいんだ。発達障害だからって言い訳はしたくないんだよ。」

「世間様に、発達障害だからご理解くださいなんて、そんなのいやだ」

 

 

「人の4倍やれば俺はみんなに追いつける。それがわかったおれの嬉しさなんて他の人は理解できないだろな」

「もう一度小学校、中学校に戻ったら今度は絶対寝ることはない。」

 

 

そんなヒロさんが疲れが溜まって発熱で寝込んでしまいました。

「何か食べたいものを買ってきてあげるよ」

「いいですよ、迷惑をかけたくないんで」

 

 

 

「ポロ〜ン」と私の携帯メールの着信音がなりました。

 

 

「さっきの発言訂正。欲しいもの・・・・

メロン、アンパン、ぶどう(種無し)、マンゴー、アイスクリーム、味噌ラーメン、また思いついたらメールします BY ヒロ」

 

 

 

なんじゃあこりゃあ???

明日には元気に学校に行けますよね!!

 

 

 

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