発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

発達障害支援 程度の悪いアスペな男がしたこと 大統領

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     あんた、ほんまかわいそうや

 

 

青木さんは何度も何度もヒロさんに念を押すようにして話したんやって。

 

 

 

「大家さんは今は会いたくないと言っているから、大家さんのところに行かない。」

「3月30日までには大家さんに会えるように努力するから、それまで待ちなさい」

「出ていかなければならないことを考えて、新しい場所も30日までには探します」

 

 

 

スタッフに、「これだけ言っても、会いに行こうとするから、見ていてね」と青木さんは言ったんやって。

 

 

青木さんの読みは当たったんよ。

今朝6時の出来事。

 

 

ピンポーン、ピンポーンと隣の大家さん家の呼び鈴が何度も何度もなっていることにサポートセンター名古屋のスタッフが気づいたんよ。

「もしかして・・・・・・」

スタッフは確かめるためにすぐに外に出たんよ。

 

 

 

そこには顔をうなだれて柱に寄りかかっている男がいた。

「これ以上大家さんに嫌われて入国管理事務所にでも電話されたら、それこそ強制退去になるよ」

 

 

そう言われた男は湧き上がった怒りの気持ちを何かを蹴ることで紛らわそうと思い、思いっきり足を前に蹴り出した。

勢いよく放りだされた右足から、解き放たれた靴が綺麗な放物線を描きながら、ダバオの空に飛んで行った。

 

 

 

三軒向こうの家の敷地にその靴は不時着したと思われる。

それを見届けた男は、その場でしゃがみこみ、大きな声を一言出した。

スタッフは近くの垣根に座って男が落ち着くのを待った。

 

 

Mr HIRO everythings gonna be alright !!

 

 

「さあ、ご飯を食べて学校に行かなくちゃあ!!」

そう言われて、男は思い腰をあげたんだ。

 

 

 

運が悪いことに、男は昨日の日曜日に半日かけてすべての靴を手洗いしていたのだ。

一足だけ残こっていた靴を履いて通学する予定だったらしい。

その靴は今は行方不明に。

 

 

 

 仕方なく女性スタッフの赤いスニーカーを窮屈そうに履いて大学に出かけた男がいたとのこと。

 

 

 

アスペルガー

こちらでは、アスペルジャーという発音になる。

 

 

本を書き、講演会をして、就職もできる程度の高いアスペルガーの人もいれば、やることなすこと裏目に出てしまうかわいそうな、程度の悪いアスペルガーの男もここにいるんよ。

 

 

その男の生きづらさはいかばかりか、僕にもそれはわからない。

「困った子は困っている子」何かの本で見かけた書名。

この言葉で僕泣いたんよ。

 

 

明日も晴れるといいな。

 

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