私は、中華料理店で、6ヶ月間研修を重ねてきました。
そしてたくさんの友達ができたのです。
その友達の中には台湾人、中国人、マレシーシア人、イギリス人など多くの国の人たちがいます。
多くがビジネスマンです。
そして彼らは、それぞれ夢を持っています。
大きな夢、小さな夢、いろんな夢があるのです。
その夢を僕に語ってくれるのです。
僕はその時間がとても好きです。
僕までもが、そのビジネスの主人公になって、いろんな体験をすることを想像するのです。
そんな彼らとの出会いが僕を大きく変えました。
僕はもっと真剣にこの先の将来のことを考えたいのです。
もちろん、この3年間も真面目に将来のことを考えていました。
でも認識が甘かったですね。
しゃかりきに生きていかないと、この先、生き残れなくなります。
とうとう、日本に黒船がやってきてしまいました。
黒船来航が、僕たちのようにひきこもってしまった人に、どういう影響を及ぼすのか?
今以上に大変な状況になるのです。
大変な状況になっても、生き延びて行くために、僕は学校に行くことにしました。
社会が必要とする資格や知識を身につけないと、生き残れないのです。
今のままでは私は困窮老人になることは間違いないです。
老いた体を抱えて、薬すら買えない日々。
閉店間際のスーパーで、半額シールが貼ってある商品しか買えない。
お金を使わないためにも家でじっとしているしかない。
そうなることは、はっきりしています。
そんな未来はごめんです。
もちろん日本は、まだ人が足らない状況です。
ですから、派遣社員、日雇い、アルバイトもまだ見つけられます。
しかし、それらは不安定な労働環境です。
そして5年後も、10年後も私の経済的な状況は何も好転しません。
どんなに頑張ってもです。
今の自分に残された道は、自分への投資です。
自己投資は私に残された唯一の手段なのです。
雇ってくれる会社のオーナーにも真っ先に相談をしました。
「今ならまだ間に合うよ。今までの悔しさを思い出して頑張ってごらんよ。応援するから。」と言ってくださいました。
「どうしてJoeは自己投資しないのだろうかって思っていたよ。」と仲間も言ってくれました。
「お前はいい奴だ。もっと自分を高めたら、違った光景が見えるんだぜ。」
「会社に任せない生き方をしないとな。」
仲間から背中を押されたから、決断したわけではないです。
まあ、あえていうなら、青木さんがことあるごとに、「社会が必要とする資格や技術を自分のものにしないと、この先、生き残れないよ。」とくどいほど僕に言い続けてきたことで、自覚できたと思っています。
そうそう、それと私たちのメンター、ヒロさんですよ。
彼が先頭に立って、自己投資に舵をきったんです。
その話を聞いて勇気付けられもしました。
今はどこの学校に行くかを検討しています。
楽しみにしていたリゾートでの仕事を諦めることはとても辛かったです。
しかし、オーナーが「リゾートの仕事は数年先でも待ってあげるから、勉強は今しかできないからね。」と本当にありがたい言葉を頂きました。
さて、間も無く42歳の学生の誕生です。
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