発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

その人にあった幸せが良いのです。テル

5年前にお会いした時には笑顔なんて見られませんでした。

その人にあった幸せは一人一人違うわけです。

 

 

東大さんには東大さんの幸せの形があります。

エイジさんにはエイジさんの幸せの形があるのです。

僕には僕の形があります。

 

 

発達障害の人たちを取り巻く状況で何が問題になっているのかというと、一人一人違う状態を考えずに、多数派の人たちの状態に合わせようとするところにあるのだと思います。

 

 

例えば東大さんとの会話は、他の人との会話と違って、話していても面白くありませんし違和感を感じます。

なぜかというと、相手の意図を汲み取れないからです。

 

 

これは東大さんが持って生まれた特性なのです。

変えようとしても変えられないものなのです。

 

 

東大さんは相手に対して配慮をすることが苦手です。

その一方、青木さんは配慮の人と言っても良いです。

両者の違いはどこにあるのか?

 

 

例えば東大さんの周りにいる人たちは、こう思うでしょう。

東大さんは配慮することを知らないだけの人だから、配慮することは大切なことなんだよ。と教えてあげれば良いのだ。

 

 

そう感じた青木さんは、当初、東大さんが苦手だとすることに対して、徹底的に寄り添い、東大さんがそれらを身につけることができるように支援をしたのです。

しかし、残念ながら東大さんがそれらを身につけることはできませんでした。

 

 

当初の頃は、変わらない東大さんを見て、やる気がないと感じた支援者の青木さんは、強い口調で注意したりしたこともあったそうです。

 

 

青木さんが3年近く東大さんと同居しながら寄り添い、支援をしてきてわかったことは、ある部分において東大さんは変わることができない人なのだということでした。

 

 

その理由は、他者に対して関心を持てない人だからです。

だから他者に対して配慮するという考えを持ち合わせられないのです。

そう結論づけられるまでに、3年間を要しました。

 

 

そして今、東大さんは、自分が過ごしやすい環境で生活をしています。

相変わらず、深い会話をするのが苦手です。

他者に対する配慮ができないのです。

それでも、東大さんは周りの人との簡単な関わりを持つことで幸せを感じています。

 

 

それで良いのです。

 

 

東大を優秀な成績で出たのだから、良い就職先に入社して、良い女性に出会い家庭を築く。

親ならばそう思うのが一般的でしょう。

 

 

しかし、そんなふうに親の思い通りにならない子どもたちがいるのです。

 

 

普通の子どもの様ではない自分の子どもに対して「なぜ?どうして?」と疑問を持つ親がいます。

そんな親の思いは、段々と子どもを否定することに走っていきます。

 

 

どんなに子どもを否定しても、何も変わりません。

親にできることはただ一つ、ありのままの子どもさんを受け止めるしかないのです。

理解しようとしても理解なんてできません。

 

 

受け止めるだけのことしかできないと分かった時、初めてその家庭に平安が訪れるのです。

 

 

 

と、我ながら鋭いところを指摘したなと、ちよっと自慢げに思っている僕です。

 

 

そう気づいてくれる人たちが増えることを願うだけです。

 

頑張れ青木さんたち。

 

 

 

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