東大さん、誕生日でしたね。これから人生を楽しんでください。
僕が不登校やひきこもっていた時、嫌だなと思ったことがあります。
たくさんはありません。
母親に部屋の壁紙を変えられたこと。
母親にベッドの位置と机の位置を勝手に変えられていたこと。
僕の子育てが間違っていたと親戚から責められて、母親が泣き叫んでいたこと。
母親の僕に対する関わり方が、嫌だったことは以前に書きました。
それとは別な嫌なこともありました。
母親が医者に相談に行って、医者から不登校・ひきこもりから回復するための本なんかを買ってきて僕に読めというわけですよ。
僕ももしかしたらと期待して目を通したりしたんだけれど、「あああああ。」という感想です。
その本には脳波がどうのこうので、その医者が開発したヘッドギアを付ければ、不安な気持ちが収まり、前向きな気持ちになるということが書いてあった。
その本を思いっきり破いてやった。
僕の母は色々な支援団体の講演会にも行きました。
講演会当日は異常なハイテンションで自宅に帰ってきます。
そして、僕の部屋の前に立って、「今日は良いお話を聞いてきたよ。パンフレットをドアのしたから入れるから見ておいてね。」というのです。
最初の頃は僕も期待する気持ちもあって、母親が持って帰ったパンフレットに目を通していました。
数多くの団体のパンフレットに目を通しました。
色々な団体のパンフレットに目を通して、今になって気づいたことがあります。
それは、ほとんどの団体が同じプログラムをおこなっていることです。
居場所があり、簡単な資格をとる手助けをしてくれ、野球のチームや囲碁教室、お料理教室、野外バーベキューや釣り体験などなど、多彩なプログラムを持っていました。
謳い文句としては「仲間がいる。1人じゃない。みんな不登校やひきこもりを体験した仲間。就労練習もある。」などなど。
でも僕はパンフレットのそれらの文言に違和感を感じていました。
そこに書かれているのは僕のことではないと思ったのです。
もちろん、僕だけではなく。
エイジさん、東大さん、ブンさん、シンゴサン、ヒロさん、大統領さん・・・・。
僕たちはその居場所には行けない。
僕たちに必要なのは、野球チームでも囲碁やゲームをする相手でもない。
同世代からかなり離されてしまった僕らが、再び社会に戻れるように。
僕たちが必要なのは、経験と知識と技術と先ゆく仲間だったんです。
誤解しないでください。
居場所が。
囲碁教室が。
ゲームを一緒にやる仲間が。
必要な人たちもいるのです。
その人たちは僕たちと違う状況なのです。
たくさんの支援団体があっても、僕たちの様に利用できない人たちもいるのです。
だから、青木さんの様な個別支援をしている団体がもっと増えれば良いのにと思う今日この頃です。
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