発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

30年間ひきこもると〈支援の現場から〉 テル

敷地内に他人の家の電線が??はぁ?あああここはフィリピンでした。(笑)

 

エイジさんと電話で話をしました。

後半はメールにしました。

エイジさんにとって、話し言葉より書き言葉の方が良いらしいです。

 

 

彼は、落ち込んでいました。

スタッフや青木さんから色々と指摘を受けたからです。

 

 

エイジさんと青木さんからから聞いた話をまとめて載せます。

エイジさんは今、青木さんやスタッフたちと会話の練習をしています。

 

 

午後からスタッフAさんと散歩に行ったのです。

スタッフBさんが、散歩から帰ってきたエイジさんに話しかけました。

「エイジさん、どこに行ってきたの?」

「散歩です。」

 

「どこに散歩に行ってきたの?」

「ビーチ。」

「ビーチのどこを散歩したの?」

「橋。」

「橋を散歩して何か気づいたことがありましたか?」

カニがいました。」

 

 

「どんなカニですか?昨晩は満月で、カニが陸地から海岸に移動するので、多くのカニがみられましたよね。」

「その大きなカニがいたので、それをみていました。」

「橋は観光客がいっぱいいましたか?」

「・・・・・」

「観光客とサーフィンをしている人とどちらが多かったですか?」

「観光客です。」

 

 

「そこであなたは何を感じましたか。」

「サーフィンをするために、体力をつけないとと考えていました。」

 

 

今のことをつなげて会話にするのです。

これから会話の特訓をしていきます。

 

 

「何か言いたいことがありますか?要望とか質問とか?」

「いつになったら私は大丈夫だと思われますか?」

「その質問は青木さんにしてください。でもそんなにはかからないと私は思いますよ。」

 

 

そのことをエイジさんは青木さんに質問しました。

「エイジさん、あなたはどう思うの?」

「あと2年ぐらいですか?」

「2年後か?私はこの世にいないかもしれないよ。今年いっぱいでなんとかしないといけないね。」

 

 

今年いっぱいでなんとかしないといけないと言われて、それはとても難しいことだと感じたエイジさんです。

「私は、30年間誰とも話をしていません。親とは飯、風呂、早く寝ろ。それに対して、おおとかああで返していた私です。」

 

 

 

「どう話せば良いのか、何を話せば良いのかわからない。」

 

僕はエイジさんに言いました。

「あなたは書くことはできますよね。何もかもができないわけではないですよ。できないこともたくさんあるけれど、できることもあるから、それを伸ばそうとしてくれているんですよ。」

 

 

「ありがとうございます。諦めたらおしまいです。みんなの輪の中に居続けたいです。一人はもう絶対に嫌だ。」

 

 

以上、支援の現場からお届けしました。

 

 

 

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