彼の勉強は私が担当しました。
だから、彼にはとても思い入れがあります。
私自身がサポートセンターから支援を受けていく中で、「マンツーマンでの勉強なら、教えることができるのでは?」と、サポートセンターから勧められて、個人学習の担当をしたのです。
その最初の生徒がW君でした。
彼は小学校から周りの同級生とうまく関わることができませんでした。
彼なりに、同級生に近づいて、なんとかしようとしたらしいのですが、持って生まれた特性から、周りから排除されてしまいます。
彼の特性は色々とあります。
1、とてもおとなしい。
背が小さくて、女の子のような感じの彼は、それだけでいじめの対象としてみられたのでしょうか。
2、みんなとの会話に入っていけなかった。
放課の時間にみんなが話している輪の中に入っていくのですが、その場で何を話していいのかわからず、いつもみんなの話を聞いているだけでした。
みんなから、「お前といても面白くない。」と言われたそうです。
3、動作が変
発達障害の人たちによく見られるのですが、動作が変なのです。
私にも変な癖がありますし、Mr.Joeや支援している他の人たちにも見られます。
私の場合は、腕を後ろに組んで体を右へ左へと回転させるのです。
誰が見てもおかしいので、サポートセンターのスタッフから指摘され続けて、1年程度でその癖はなくなりました。
しかし、W君の癖は強い個性を放っていました。
例えば、分岐点に差し掛かり、右に曲がるべきところを左に曲がってしまって、途中でその間違いに気づいたら?
みなさんでしたら、回れ右をして進行方向とは逆の方向に進みます。
ところが、W君は逆再生の動作をするのです。
分岐点まで逆再生の動作で戻り、そして右に曲がります。
毎回この一連の動作をするのです。
指摘しても、「理解ができない。」と言うのです。
それで、ビデオに撮って、彼に見せたり、スタッフ全員でW君の真似をしたりしました。
おかしいことには気付いたのですが、それを変えることができなかった彼です。
それで、私たちは次のことをしました。
1、「体幹」に焦点を当てて、身体づくりをした。
どのようなことをしているのかはまた別の機会でご説明します。
2、あらゆるプログラムを取り入れた。
ジムトレーニング・ダンス(ヒップホップ・社交ダンス等)水泳・テニス・サーフィン・バスケットボール・
卓球・ヨガ・・・
学校には行っていませんでしたが、中学3年の終り頃から支援を開始した私たちです。
数ヶ月間日本で支援を行っていましたが、やはり日本では周りの目が気になり、そのうち支援場所まで来ることもできなくなりました。
ですから、フィリピンでの支援を選択しました。
フィリピンに3年間滞在して、インターナショナルハイスクールに通っていました。
2年前から日本で学校に通っています。
先日彼の通う学校の成績表を見せてもらいました。
それを見て昔のW君を知るスタッフは泣いてしまいました。
私たちの日々の支援の成果がそこにはっきりと出ていたからです。
それはまた明日にします。
下記バーナーのクリックを押してください。
ご協力をお願いします
日本ブログ村に参加しています。
いつもご協力をありがとうこざいます。
1位でいると新しい人たちが訪問してくれます。
クリックをお願いします。