僕は今、大学に通っている。
正直英語の授業についていくのは大変だけれど、授業の中身はそれほど難しくない。
大学はとても楽しい。
何が楽しいかっていうと、クラスの仲間がとても面白いんです。
とにかく1日笑いっぱなしですね。
フィリピン人はとても楽しい民族だ。
ホスピタリティ溢れる人たち。
フレンドリーだしね。
それで、僕は思うんです。
なんで、僕は小学校に行けなかったんだってね。
こんなふうに毎日楽しみたかった。
小学校4年で行けなくなったけれど、小学校に復帰することはそんなに難しいことではなかったんじゃないのか。
なぜ、僕は10年近くも家から出られなくなってしまったのか。
納得がいかない。
僕の時間を返してくれ!!
叫びたいけれど、誰に向かって叫べば良いのかわからない。
僕は日本を離れて、フィリピンで支援を受けました。
今も支援を受け続けている。
だったら、小学校4年の時にサポートセンターで支援を受けていれば、少なくとも中学校で、他の生徒と合流できたんじゃないかと思った。
しかし、スタッフに言わせれば、小学校の児童の支援はとても難しいとのことです。
「じゃあ、やっぱり僕は10年間ひきこもる必要があったというわけなの?」とスタッフに聞いた。
そしたらスタッフがこう言った。
これから中学で不登校になっている生徒を短期間で引き受けるんだ。
それで、何が他の生徒とうまくいかないのかを、理解させて、それを修正したり、ひとりひとりに強みを持たせることをしていこうと考えている。
ひとりひとりの生徒の状況が違うからね。
2週間程度の支援で、クラスに帰っていけるかもしれないし。
1ヶ月、6ヶ月、1年と時間をかければ、復学できる確率は高くなっていくよね。
少し支援をしてみて、様子が良くなったと思ったら、本人にクラスへの復帰を促してみる。
勉強が苦手な生徒なら、まずは基礎的なことをマスターさせて、あとは予習を徹底的にやらせるんだ。
1ヶ月なら1教科だけになるけれど。
どうしてこういう方法を考えなかっんだろうかって今になって思うんだ。
こんな方法を思いついたのも、お母さんたちからの提案なんだ。
短期間で子供の持つ弱点を徹底的に知る。
そして改善をしていく。
さらに得意なことを作ってあげる。
同じクラスへの復帰はなかなか難しいけれど、2年次、3年次、もしくは高校という区切りで挑戦させたいな。
僕はこのプログラムを聞いて、悔しかった。
やっぱり、10年もじーっとしていたことは、大きな損失なんだ。
ひきこもらないほうが良いに決まっている。
ひきこもらせてはいけないんだ。
だったら、こどもに支援をうけさせるべきではないですか。
こうしていたって、ただ時間だけがたっていく。
決してそのうちなんとかなりませんからね。
5年、10年なんてあっという間でした。
僕たちが不登校になったのには、理由があるんだ。
学校が問題だって??
学校を悪者にするお父さん、お母さんの子どもはかわいそうだ。
できないこと苦手なことにつまづかさせないこと。
実は不登校やひきこもりの支援って難しくないんですね。
ではまた、多分明日。
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