「できないリスト」をスタッフたちは僕の為に作ってくれた。
1ヶ月間スタッフたちと様々なことをやりながら、スタッフは僕を観察していたわけだ。
「できないリスト」はもちろん時間が経てば新しく発見されたできないことが書き加えられる。
同じ様にできたことはリストから消される。
僕は服がたためなかった。
「服をたたんでみようか」とスタッフから言われた時、僕はそれだけで、やる気を無くした。
スタッフが僕がやる気を出すまで待っていてくれた。
それでたたもうとしたが、うまくたためない。
イライラしたから床に服を投げ捨ててしまった。
「できないのはあなただけではないよ。
青木さんも30才すぎてから服をたたむことができたんだよ。」
「練習すればできる様になる。
ただそれだけのこと。」
スタッフがダンボールを長方形の形に切って、それを服に置いて言った。
「ダンボールに沿って服を折っていけばいいんだよ。」
その時にスタッフが「トン、トン、トン」と小気味好く声を出しながら服を折りたたんで言った。
「トン、トン、トン」でおしまい。
僕も「トン、トン、トン」と声を出しながらリズムよく服を折りたたんでいった。
馬鹿らしいと思ったけれど、できないことは事実だし、1日も早く色々なことができる様になりたいと思ったので素直に頑張った。
1週間ほど繰り返したら、できる様になった。
小学生の時に親から色々とガミガミ言われた嫌な記憶が、その時僕の頭の中から消え去った。
僕の中のできないリストから「服をたたむ」が消え去った。
この4年半の色々なことを思い出す。
一つ一つ思い出して書いていくと1年近くブログが書けそうですね。
それにしてもできないことが多すぎでした。
今思い返してもほんと、信じられないです。
こんなんじゃあ、絶対社会に溶け込んで生きていくことなんて無理!!
もう一つ今思い出したのは、僕のクローゼットが変わっていたこと。
クローゼットだけではなくて机も、本棚も。
つまり、扉がガラスになっていて、中が見えるということです。
「見えないものは、ないものと同じ。」とスタッフが僕に念仏を唱える様な感じでくどいほど言っていました。
まさか、クローゼットから机、本棚までシースルだなんて、すげえ、半端ねえぞ、サポートセンター!!と僕は声を出してシャウトしたことを覚えている。
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