発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

できないことをこうして克服していった。ジャイアン

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僕にはできない(苦手な)ことがたくさんあった。

その一つには服を選ぶことです。

 

 

その日何を着れば良いのかわからない。

だから何日も同じ服ばかり着ていたり、同じデザインの服ばかり洗いながら着ていたりした。

服を選ぶのはめんどくさいというより選ぶことができなかった。

 

 

スタッフさんたちに見立ててもらった服。

着せ替え人形の様に扱われて、ああでもない、こうでもないと取っ替え引っ替え服を胸に当てられた。

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何人かのスタッフでの品評会。

「これとても良いよ!!鏡で見てごらんよ。」

とてもじゃないけれど、ご遠慮した。

 

 

鏡で自分の姿を見るなんて絶対にしたくないこと。

「いいです。結構です。」という言葉に「そうなんだ。じゃあとにかく私たちのセンスを信じてね。」ということで大量の服を購入。

 

 

目の覚める様な赤色、青色、紫色。

絶対に買わないな、こんな色。

なんてことをしてくれたんだ。

俺は絶対に着ないぞ。

 

 

部屋に帰ったら、スタッフが言った。

「日本から持って着た服を出してください。」

そう言われたから全てスタッフに差し出した。

 

 

「気に入っている服はありますか」と言われたので、黙っていた。

「ないということだよね。」

「じゃあ、この服小学校でのボランティアに寄付してくれないかな。」

 

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「寄付ですか?良いですよ」とぼくは言った。

「日本の思い出も消し去りましょうか。」

 

 

 

僕は小さくうなづいた。

日本の思い出なんか良いことなんて何もない。

消し去ることには大賛成だった。

 

 

しかし、僕はスタッフたちが購入した服を着ることはできなかった。

 

 

僕は僕で自分で決めていたことがある。

服はグレーか黒以外は着ないこということ。

首がしまらない服とか長袖の服も嫌いだ。

 

 

だからスタッフの買ってきた中で、黒とグレーの色だけ着ていた。

 

 

スタッフが言った。

「色々な服を着てみなさい。」と。

 

 

 

そこで僕のおかしさが出てしまった。

黄色のシャツにクリーム色のスボンに黄色の靴下。

黄色人間の出来上がり。

 

 

スタッフが言った。

「同じ色で決めるのはよくないね。」

次の瞬間僕はフリーズした。

 

 

ダメダトイワレテモ、ドウシタライイノカワカラナイ。

「この色とこの色との組み合わせはどう思いますか?」と言われても。

頭が完全に動かなくなった。

 

 

2、3日後スタッフが僕に見せたものがある。

 

 

 

1日ごとに着る服がセットにしてあるものだった。

それを見て僕はとても嬉しくなった。

 これでイライラすることが一つなくなったのだから。

 

 

こうしてまたできないリストから「服を選べない」が削除された。

 

 

少しずつ社会に所属できる様になっていった僕です。

 

 

 

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