発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

片付けることができない発達障害な人へ 青木

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支援は、支援している青年のことを知ることから始まります。

毎日、朝から夜まで一緒にいることで、その人を観察することができるのです。

よりよく観察するために、様々な体験をしてもらいます。

そうしますと、より多くの当事者の情報を得ることができるのです。

 

 

と、書くのは簡単ですが、これをやっていくことは時間と手間がかかります。

でも、当事者についてのより多くの情報がないとその人に適した支援プログラムができないのです。

 

 

 

全ての発達障害の人にこのような支援が必要ではありません。

私たちが支援している人たちは、かなり状況が悪く、追い詰められた人たちなのです。

 

 

 

Aさんは支援開始3ヶ月目から自立の為に、買い物、献立、洗濯、ゴミ捨てなど基本的なことを教え始めたのです。

それまでは、スタッフがお母さんがわりにやっていました。

 

 

スタッフがAさんの部屋に片付けの為に入りました。

スタッフが徹底的に綺麗にしていくのです。

いつもながら彼の部屋は綺麗に片づいていました。

 

 

 

片付けることに関しては、彼は自分でできるのです。

しかし、それは大きな勘違いでした。

 

 

スタッフがクローゼットの扉を開けた瞬間に、何と中から大量の服やゴミが雪崩のように落ちてきたのです。

小柄なスタッフは、押し出されたゴミの下敷きになってしまい腰を打ち付けてしまいました。

 

 

 

Aさんに断って、スタッフは私を呼び出しました。

それで、大学への訪問を急遽キャンセルしてAさんの元へ駆けつけました。

 

 

すぐにそのゴミをチェックしてわかったことが色々とありました。

 

 

1、日本で着ていた古い服は全て処分して、フィリピンで新しい服を買うと話し合いで決めていました。

Aさんは自分で作った箱の1番下にわからないように日本の着古した服や靴を入れて持ってきたのです。

 

 

2、フィリピンについてから、購入した物の領収書やモールでもらった車やコンドのパンフレット、ハンバーガーの割引チケットなどが綺麗に整理されてホッチキスで止められていたのです。

 

 

 

それを捨てずにそのまま保管していたAさんです。

 

 

ふと、もしかしてと思った私は、Aさんに靴下を見せてと言いました。

 

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見事な穴が空いていました。

 

 

 

なぜこのような状態の靴下を捨てずにいたのかと聞いたところ、「皆さんはそうしていませんか?」と聞き返してきました。

「フィリピン人は、お金ないけど、穴が空いた靴下ははいていないよ。」

「あなた、これは恥ずかしいですよ。」とスタッフが優しく言いました。

 

どうしてクローゼットの中にゴミを押し込んだのかをもう少し詳しく聞いてみますと、

 

 

 

1、どのように片付けて良いのかわからないので、とりあえず適当にしまってしまう

 

2、使い終えたらその場でしまうことができない。

 

3、片付けようとしても次のことが頭の中に入り片付けを忘れてしまう。

 

4、捨て時がわからない。

 

などなど、Aさんの口から状況を整理して説明することができました。

 

 

片付けることができないAさん。

ものの捨て時がわからなかったAさん。

 

そんなAさんも1年かけて徹底的に練習すれば、そこそこできるようになるのです。

Aさんの許可が下りれば、彼の部屋の今をお見せしたいと思います。

 

 

片付けられないのは、発達障害だから仕方がないと、社会はそれを認めてくれるのでしょうか?

もちろんどんなに工夫をしてもできない人もいるでしょう。

今、その人たちのことを問題にしているわけではないのです。

練習したり工夫すればできることもあるのに、できないと決めつけてしまうのはもったいないことです。

 

 

 

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