自信をつけることが回復への唯一の手段なのです。
自信を持たずに社会に戻ることはできません。
ではどのようにして、ひきこもっている当事者に自信をつけさせてあげられるのでしょうか。
その前に、自信をつけるためには3つのことがあります。
1、時間がかかること。
私たちには、20年、30年ひきこもった人を、1、2年で社会に戻すことはできません。
24時間、365日の支援を以ってしても、回復には最低5年はかかると思っています。
もちろん、年齢が若ければ、若いほど支援期間は短くて済みます。
2、それに呼応してコストがかかる。
高校中退、大学中退したまま、長期間ひきこもった人を採用する会社はありません。
なにがしかの技術や知識を習得して、初めて必要としてくれる企業が出てきます。
ですから、大学や専門学校にもう一度入って、学び直すことを勧めています。
また、再び学ぶことは日本ではとても難しい状況にあるので、海外に出ることも勧めています。
3、支援団体に信頼を置き、共に考えること。
支援団体に任せっぱなしにはしないでください。
納得いくまで、話し合うことはとても大切なことです。
しかも、当事者の気持ちは絶えず揺れ動きますので、なおさら話し合いはとても大切です。
以上のことがクリアできれば、支援は開始です。
もちろん当事者本人はこの時点で、前向きになっているこことが大切です。
どのようにして前向きにさせるかは、また違う時に書いてみます。
私たちが思っている<自信>には2つのことがあります。
1つは小、中、高を通して、周りのみんなができるのに、自分はできなかったことをできるようにしたい。
例えば山田さん(仮名) が、次のようなブログの記事を書いてくれています。
http://smilehousejapan.hatenablog.com/entry/2019/01/05/141214
ラックなどを組み立てることが苦手な彼でしたが、その後手取り足取りゆっくりと一緒になって作ることをしていくことで、できなかった組み立てができるようになったのです。
2つ目の自信は、みんなができないことをできるようになることです。
例えば、英語を話すことができて、外国人の友達を作る。
これは、ヒロさんが経験して、とても自信がついたとブログで書いてくれています。
また、最近では大バカ野郎さんが、海外の大学を出て、外国人に囲まれて仕事をした経験が、自信になっていると書いてくれています。
私たちは、回復にはこの2つの自信が必要だと考えているのです。
明日から、2つの自信をどのようにしてつけていくかを書いてみます。
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