僕は29歳。
僕は小学校と中学校にほとんど行っていない。
どうしてかというと、ひどくいじめられたから。
ほんのちょとのいじめではなくて、殴られ、蹴られ、金をむしり取られた。
友達はひとりもいない。
被った被害ということでは、青木さんの右に出る人はいないと思います。
いじめられて死にかけた人ですから。
小学校3年の時に後頭部を彫刻刀で切りつけられた人。
後頭部だから良かったのでしょうか。
入院は数日で良かったそうです。
小学校4年。
アレルギーで、顔が紫色に変色するのを面白がった生徒たちからのいじめで、発作が起きて気を失い、心拍数が以上に下がり、救急車が小学校に呼ばれた。
数日間で退院したものの、処置が遅れていたらどうなったかわからなかった。
とにかくひどいいじめだ。
おいらも、カッターで切りつけられたのが一番痛かった。
あとは顔をトイレの便器につけられたりとか、真っ裸にされて、廊下に放置。
脱がされた服はトイレの便器の中につけられた。
すかさず俺は保健室に逃げ込んで、ベッドに潜り込んだ。
いろんなことがありましたわな。
小学校、中学校。
でもおいらは学校が好きでしたよ。
だって面白いもん。
そして給食も楽しかったな。
でもそれも我慢の限界がきてしまい、あえなく不登校。
その後は人生くだり坂。
警察のご厄介にまでなってしまった。
家族はもう一緒に住めないということで、おいらだけ家を出されて、サポートセンターがおいらの終の住処となったんだ。
それからまあ支援を受け続けて、おいらは成長していくことになる。
二桁の足し算、引き算ができなかった俺。
日本語がうまく喋れなかった俺。
ひらがなとかカタカナが恐ろしく下手な俺。
今考えたら、やっぱおいらみたいな程度の悪いアスペルガーが日本で生きていくことは大変だったんですよね。
で。
そんなおいらは手厚い支援を受けて、インターナショナルハイスクールを卒業。
そして、そして4年生大学までも出させてもらった。
これらはサポートセンターの奇跡と言われている。
で。
青木さんに電話した。
「青木さん、俺、なんか生まれ変わったような気がします。」
「そんな感じしませんか。」
「えっ!?」
「変わった宗教に入信したとか?」
「・・・・・・」
あかんな、この人。
スペースなくなりましたんでまた明日。
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