昨日、私たちが運営するレストランに大勢のお客様が来てくださいました。
予約でもなく、突然、団体のお客様が来てくださったのです。
一度に多くのオーダーが入り、厨房は蜂の巣を突いたような感じでした。
とにかく、汗をかきながら手順を口に出して、指示書を何度も見ながら1つ1つのオーダーに応えていきました。
でも私は厨房内で滑ってしまい、熱湯を足にかけしまいました。
誤解があるといけませんので説明しますが、私が滑らない靴を履いていなかったためです。
あと、厨房内で走ってしまったことも滑った理由です。
決してこの団体が、危ない環境で仕事をしているわけではありませんのでお間違いなく。
いつもはお客様が引いて、片付けが終わり、閉店のプレートを掲げるのは21時ぐらいです。
しかし、本日は22時半となってしまいました。
私は疲れ切ってしまいました。
しかし、東大さんは笑顔でした。
私が「なぜ笑ってるのですか?」と聞きましたら、「クタクタになるまで働くことができて嬉しいですね。」と言っていました。
もちろん私もそうです。
あのまま日本にいたら、ただのゴミ人間のままです。
働いているのです。
私はこの世の中で役に立っているのです。
東大さんの笑顔を見て、私も笑顔になりました。
忙しさが落ついて、厨房内で休んでいたら、お客さんが「話がしたい。」と言っていると店内のスタッフから言われました。
私は「なんでこんなまずいものを出すのか?」とか「毛が入っていたぞ。どう落とし前をつけるんだ。」と言われるのではないかと怖くて仕方がありませんでした。
こんな時には、青木さんが対処するのです。
ところが、青木さんは支援の話合いの為に突如セブ市に飛行機で飛び立ちました。
このシャルガオ島は現在、1日停電が10回はあります。
停電と言っても5分程度で復旧するのです。
インターネットは死んでいます。
全くシグナルがないのです。
それでセブ市まで飛行機で行ったのです。
仕方がないので、東大さんがお客様に誤りに行きました。
東大さんの目は泳いでいました。
私は厨房内の隙間から東大さんの様子を伺っていました。
会話が聞こえませんでしたが、外人が立ち上がって、東大さんとハグをしました。
???
東大さんが戻ってきてから、「なんだったんですか?」と聞きましたら「料理がとても美味しかったし、この店のデザインがとても良いので、それを言いたかったんですよ。」と言っていました。
あのう・・・
その料理は私が作ったんですよ。
私の料理が美味しいのですか?
私は誰かにそのことを伝えたくて仕方がありませんでした。
それで、青木さんに電話をしました。
「セブ市でお仕事中すみません。あのう、報告したいことがあるんですが・・・」
と私は自分の料理が褒められたことを青木さんに報告しました。
「良かったですね。頑張ったかいがあるね。」と褒めてくれました。
それを聞いたら涙が出てしまいました。
お客さんに褒められて、青木さんにも褒められたから・・・。
30年間ひきこもった時には、死んでも良いやと思っていました。
でも死ななくて良かった。
希望は確かにあったんですよ。
とても嬉しかったんです。
「やったな。やったんだ。人から褒められた。あの外人は私が30年間ひきこもったことを知らない。同情なんかじゃないんだ。」
もっと褒められたい。
私は人から認められたいのです。
ありがとう。
ほんとうにありがとう。
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