発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

ASDの特性が強く出ている東大さん テル

某有名つけ麺店のご協力で就労練習をする東大さん。2014年7月3日東京

 

 

東大さんのことが書けなくなりました。

なぜなら僕が書く東大さんの現状は、東大さんの人格を貶めている様に受け取られるからです。

それほど東大さんの現状は大変なのです。

 

 

東大さんの大変さは、今に始まったことではありません。

僕や青木さんが知るには、大学院の研究室での出来事からです。

実は、その時から今まで何も変わっていないということです。

 

 

東大さんはこれ以上ない様な支援を受けてきました。

家族のように接してもらいながら、徹底的に個別で支援を受けてきたのです。

しかし、東大さんにはその支援がなかなか届かなかったのです。

 

 

支援をして初めて支援者たちはそのことがわかったのです。

支援をしてみて、支援が有効なのかどうかがわかるのです。

支援をしてみないことには分かりません。

 

大変ですよ。

 

 

昨日こんなことがありましたよ。

東大さんは2つのミッションをこなす必要がありました。

 

 

青木さんは「もしかしたら、こなせないかも知れない。でもそのことでこれからの東大さんのポジションを決めていく材料にはなるから。」と言っていました。

 

 

東大さんの昨日のミッションは、レストランメニューの写真を撮って、調理室に張り出すことです。

その後、2時10分発の飛行機に搭乗することです。

 

 

青木さんは、「メニューの写真作りに夢中で搭乗時間を忘れるかも知れない。」と僕に言っていました。

マルチタスクは極端に苦手だからね。」とも。

 

 

「でも1週間前から一昨日まで毎日搭乗時間とメニュー作りのことを確認していたんだけどね。」

 

 

 

昨日1時25分に青木さんの携帯が鳴りました。

「シャルガオ空港にあるフィリピン航空のカウンターですけど、まだ搭乗手続きしてないよ。もうまもなくカウンター閉めるけど、どこにいるの?」という連絡でした。

 

 

 

「近くにいるので、もう少し待ってください。」と青木さんは言っていました。

「Mr、青木が遅れるなんて珍しいね。」

青木さんが搭乗すると思っていたみたいです。

青木さんなら少し多めにみてもらえるのです。

そうなんです。

青木さんはフィリピン航空ではとても有名なんですよ。

 

 

 

僕は青木さんに変わって、東大さんに電話しました。

「フィリピン航空のカウンターから今電話がありました。まもなくカウンター閉めるそうです。あとどれくらいで着きますか?」と聞きました。

 

 

 

今、○○の看板を曲がったところです。」

「看板?・・・・・」

「東大さん、ドライバーにあとどれくらいかと聞いてください。あっ、電話は切らないでそのままで!!」

「あと、10分だそうです。」

そこで青木さんに電話をかわりました。

 

 

「いいですか、バンから降りたら、運転手にスーツケースを運んでもらって、あなたは全速力で入り口に向かいなさい。その時に、ヘルプミー、PAL カウンター、closeと大声で叫ぶんだ。ガードマンを見かけたら2時10分発マニラって大声で叫ぶ。列に並ばない。もう一度言い直して。」

 

 

「今着きました。

走ってます。

ヘルプミー PAL for Manila closed」

 

 

なぜに電話を繋げたままなのか???

 

 

突然電話が切れました。

カウンターで手続きをしているのでしょうか?

 

 

5分経過・・・・

10分経過・・・。

 

 

カウンターはもうすでに閉まっているはずです。

交渉しているのか?

 

 

「東大さん、電話してきてください!!」

 

 

明日に続きます。

 

 

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