発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

気分は上々シャルガオ島。テル

          

 

 

イースターホリデイが終わりました。

このホリディ中、予想した以上にお客様に来ていただきました。

それで大変なことになってしまいました。

 

 

オープンしていきなりクリスマスに次ぐ忙しさのイースターですからね。

キッチンもホールもてんてこ舞でしたよ。

まあありがたいことですけどね。

 

 

イースターが終わったら反動で暇になるのかと思ったら、そこそこお客さんが来てくださるのですよ。

これまたありがたいことです。

 

 

で、オープンして1週間近く経ちましたが、このお店ができたことで1番ご利益?があったのはエイジさんと東大さんですよ。

 

 

朝から晩まで時には、深夜近くまで練習につぐ練習をしていました。

うーん、正直言いますね。

 

 

やらされていたという言い方が適切です。

でも勘違いしないでくださいね。

いやいややらされているわけではないのです。

 

 

誰かがやりますよと背中を押さないと決して動かない人たちなのです。

僕たちADHDの人たちとは違います。

ほんとそれを感じます。

ASDの人たちってほんと大変だなって日々とても強く思います。

 

 

で彼らは不器用なんですよ。

恐ろしく不器用と言い換えます。

年上の人たちなんですが、それでもあえてこんな失礼な表現を使います。

 

 

そんなところを丁寧に丁寧に、励ましながらやり通せるように指導しているスタッフたちです。

僕も昔、支援していただいた時のことを思い出します。

泣けてきますよ。

 

 

時には、「違いますよ。」の声がフォルテシモになるスタッフです。

そう言われた時に〈ガクッ〉って劇画調になるエイジさんと東大さん。

 

 

いやいや、エイジさんが膝が折れて、ガクッてなるけれど、東大さんは、どこか遠い場所に魂をテレポートされている感じなんです。

 

 

みんなで大空に向かって、声をあげて「東大さん、聞こえますか??」というと、ブルブルブルって頭を振って「はーい」って僕らの世界に戻ってこられます。

 

 

自閉の世界はとても奥深い。

それはこの宇宙の神秘にも通じるものがある。

 

 

僕はそんなことを頭の中で言い続けながら、この現実を受け止めています。

 

 

そんな日々の中でも、遅いながらも確実に教えられたことを身につけていく彼らです。

いや、こんな環境を作り上げたからこそ、彼らも受けた支援を一つずつ身につけていくことができると思うのです。

 

 

エイジさんがニコニコしていました。

僕は「エイジさん、何か良いことがありましたか?」と聞きました。

そしたら、彼は僕に手のひらを差し出しました。

 

 

中には、100ペソがありました。

「いやね。お客さんが、美味しかったってチップをくれたんですよ。」と僕に言ってくれました。

 

 

そんなことを言ったエイジさんの顔は少しドヤ顔でした。

そのことをマネージャーに報告したら「エイジさん、それはみんなでシェアするんですよ。」と言われて、しゅんとしていたエイジさんです。

その顔を見てみんなが笑う。

 

 

そんな瞬間がたまらなく愛おしく感じるのです。

これが僕たちの居場所なんだって。

 

 

日本で就労支援施設を作っても、みんな必要以上に優しく接してくれたりするらしいです。

それはそれで素晴らしいことだけれど、やはりそれは僕たちの自信にあんまり繋がりはしないんじゃないかと思うのです。

 

 

エイジさんや東大さんが、人が怖くて30年近くひきこもったなんてここでは誰も知らない。

だからこそ、彼らはのびのびと心を開けて活動できるのだと思いました。

 

 

偉そうなことを言ってごめんなさい。

 

 

 

 

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