発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

子どもの問題を一緒に考えていきましょう。青木

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家庭内暴力を起こさせないように。対応が後手にならないように

 

 

暴れているのには理由があります。

理由もなく暴れているとしたら、すぐに医療にかかった方が良いかと思います。

 

 

 

暴れているのには理由がある。

その根拠は、30年間の支援で関わった1000人近くの人たちの声と私自身の経験です。

 

 

 

支援した人たち全員に家庭内暴力があったわけではありません。

大まかな記録ですが、半数近くの人たちに家庭内暴力があったとみています。

もちろん、その程度は、暴言から、暴力を振るって母親をICUに入れてしまった人まで様々です。

 

 

 

彼らは決して暴れる理由を話しません。

「僕が暴れるのは・・・」そんなことを聞いたことはありません。

ひきこもっている子や不登校の子どもたちもそうです。

 

 

 

なぜ、ひきこもるのか、学校にいけない理由を話す子どもたちはまずいないでしょう。

それこそがこの問題を難しくしている原因なのです。

 

 

 

でも言わないだけで、ひきこもり・不登校家庭内暴力などにはちゃんとした理由があるのです。

 

 

 

そんな彼らが暴れた理由。

「追い詰められた。」と言う言い方を私はします。

今置かれている状況に強い苦痛、不満を抱いている彼らです。

 

 

 

そこから逃れる手立てがないのです。

いつまでも同じ環境にいなければならないことに絶望と憤りを強く感じています。

 

 

 

こんなはずではなかったのに。

自分が思い描く姿があり、それと今の現実が乖離していればいるほど、その怒りは強くなるでしょう。

 

 

 

つまり、暴れている子どもは、なんとかしたいと強く思っている子どもだと言っても良いのです。

逆に暴れることもなく、淡々と毎日部屋で過ごしている人たちの方が支援は難しいと私たちは思っています。

 

 

 

理由に察しがつけば、回復は簡単だと思いませんか?

その理由をなくせば良いだけなのですから。

 

 

彼らの声。

 

 

みんなとうまく関わっていきたい。

 

 

簡単に言えばこれだけです。

 

 

 

高校で授業と授業の合間の時間にひとりぼっちになってしまう。

それがとても怖い。

 

 

 

みんなは仲良しグループになって、お昼を食べるけれど、私にはお昼を一緒に食べる友達がいない。

 

 

 

どう考えてもみんなから好かれていない自分です。

自分ってそんな存在なのか?

学校に自分の居場所が全くないことに強い不安と悲しみと自分を否定する感情が湧き上がってきます。

 

 

 

それを改善してあげれば良いだけです。

本当にそれだけなのです。

少なくとも私自身の過去、そして関わってきた1000人近くの人たちに関してですが。

 

 

 

さて、それらの状況をどのようにして改善していきますか?

あなたが支援者ならば、目の前の子どもたちにどう接していきますか?

どのようにして彼らの望む姿にしてあげられますか?

 

 

 

そんなことを私たちと一緒に考えていきませんか?

私は毎日支援の現場にいます。

支援者には日曜日もお正月も何もありません。

 

 

 

毎日支援している人たちと一緒になって今と明日を考えています。