フィリピンのセブ市で活動している私たちです。
こちらで支援している人の誕生日パーティがありました。
食べて、飲んで、歌って踊って。
それはそれは楽しいひと時でした。
いつもいつも不安を訴えているその人も、歌っていましたね。
楽しそうでした。
無理して笑っていないかなと少し心配していましたが、心から楽しんでいるみたいでした。
それにしても大きな収穫がありました。
34歳で大学1年生の彼です。
彼をメンターとして、不安を訴えっているその青年に紹介したのです。
その立ち振る舞いが、年季の入った支援者のようでした。
率先して、音楽に合わせて踊りました。
率先して歌いました。
彼の支援は2年と5ヶ月になります。
彼が歌っているところを初めて見ましたよ。
彼の踊りも初めて見ましたよ。
青木は体調不良で支援を休んでいます。
少し長引いているので、心配なのです。
そんな青木の特効薬は、34歳の彼の動画なのです。
「お休みのところすみません。どうしても見て欲しい動画がありますので、見てください。」と青木の携帯にメールをしました。
少しして、青木から私に電話が入りました。
「凄いね。凄いや。どういうこと?」
「・・・・・・」
「日本の役員にもこの動画送ってあげてよ。」
「みんなびっくりするな。」
「もう大丈夫かな。」
「もう大丈夫だよね。」
10年間ひきこもった彼。
私たちは、1年半続けて毎月彼の部屋を訪問しました。
家を出て、フィリピンに来て2年と5ヶ月間の支援。
彼の笑顔。
他人を気づかう優しさ。
「英語での授業は6割わかるようになりました。」
「なあにぃ!!おいおいおい!!」
東大生完敗。
残念。
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