スタッフからよってたかって笑い者にされる俺。こんないじめなら大歓迎だ!!
あのう、僕フィリピンに戻って、支援のお手伝いをしているんですよ。
前回日本でアルバイトをして、「おれは大丈夫だ。」と感じましたので、もう日本に戻らなくてもいいと、決断したのです。
おいらには日本という国は合っていないとわかったのです。
日本語も僕には難しいです。
通りを行き交う人々の速さ。
道はゴミ１つ落ちていなくて、とても綺麗な日本。
でも誰も笑っていない。
疲れている感じがするのは僕だけなのか。
日本で良い思い出なんて何もない。
小、中といじめられ続けた。
人間としての尊厳を奪われた小、中時代。
で、反社会的な行動を取るようになった僕。
この恨みをはらさずにおくものか!!
警察になんども捕まった。
「あのね、このままだったら取り返しがつかなくなるよ。」
「いい加減なんとかしないと。」
「いっそ、日本からでたらどうだね。」と馴染みの警察官に言われたおれ。
そして島流し。
南へ3000キロ。
誰も行きたがらない未開の地フィリピン。
で。
おれがまさかこんな状況になるとは思ってもみなかった。
日本でできなかったことが全てできたんだ。
人間の友達ができた。
中学校のとき、野良犬を教室に連れてきたクラスメイトがいたんだ。
そいつはおれと犬をくっつけてひもで縛り上げた。
お似合いのバカップル誕生!!
クレイジーな奴らめ。
「人間の彼女は遠に諦めました。僕はメス犬でもいいんです。」って、おれは言わされた。
そして、犬のあそこにキッスしろと命令された。
まあ、ほとんすごいいじめでしょ。
いじめというより暴力行為ですよ。
今になって、いろんなことがわかって過去を受け止めて、自分の中で消化して、過去の嫌な思い出は跡形もなくなってしまいました。
まあ僕は怖くなって中学には行かなくなったんですよ。
でもね、多分高校に行ってもいじめられていたと思いますよ。
アルバイト先でも周りとうまくいかなくて、僕はやめさせられた。
罵詈雑言を言われてね。
就職したらきっと職場でまたいじめ。
いじめは連鎖するよね。
一生いじめられるよね。
だから、中学に行かなければ問題が解決するわけではないんだよね。
一生いじめられ続ける。
そして最後にはこの社会から必要とされなくなる。
死ぬしかないじゃん。
火星にでも移住するか。
それか、ふかあーい山奥で1人で住んで人里に降りてこなければ、いじめはなくなるな。
でもこんな程度の悪い僕はいじめから解放されたんですよ。
僕の中にあるいじめられる原因をなくす努力をしたからね。
「いじめをなくそう」と運動している人たちを尊敬します。
でも「いじめ」って何千年と続いているんでしょ。
いつになったらこの世の中からいじめがなくなるのかな。
そんなことを期待するより、いじめられなくする努力をした方が早いんじゃないかって思うんだけれど。
もちろんぼくは今でも心から願っている。
「いじめのない世界を。」
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