相談の電話を受けました。
「保健所から紹介していただいたんです。」
その言葉を疑いました。
公的機関が、民間団体を紹介することは稀だからです。
公平を期す意味から、大方は民間支援団体一覧表などの冊子を窓口で渡されるだけです。
しかし、後になって保健所がなぜ私たちを紹介したかが、わかりました。
「どんなことをしてくれるのですか?」という問いかけは困ります。
むしろ、「こんなことはできません。」という方が早いのでそう話しました。
「統合失調症などの診断名がある方の支援は医療従事者ではないのでできません。」
「当事者の居場所、親の会は持たないようにしていますし、カウンセリングもしていません。」
「また、義務教育終了前の支援はお引き受けできません。」
この言葉に反応されたのです。
「息子は中学2年ですが、支援は受けられないのですか?」
「義務教育までは支援体制が整っていますので、いまみじかにある支援資源を活用された方が良いと思います。」
「スクールカウンセラー、教育相談、生徒指導の先生、学年主任、養護教諭、特別支援コーディネーターなどなど」
「学校側はどう対処してくれているのですか?」
「要請すれば、教師が自宅に迎えに来てくれます。」
「それで学校に行けていますか?」
「迎えに来てくれれば行きます。」
「でもそれは甘えだと思うので、親自身としては頼みたくないのです。自分で行かなきゃいかんでしょ」
「行けなくなってどれくらいですか?」
「3ヶ月になります。」
「行けなくなった原因などは思いつきますか?」
「ゲームが好きで、夜遅くまでやっていて、生活のリズムを崩したので、取り上げたんです。」
「そうしたら、『もう学校に行くものか』と言ってから、学校にはいかなくなりました。」
「思い当たる原因はそれだけですか?」
「少しご本人の様子を伺ってよろしいですか?」
「学校の勉強は進んでいますか?お友達や学校の先生との関係は良好ですか?」
「これと言ってなにも問題はありません。」
(うーん。今までの経験からゲームだけの原因で不登校という人はいなかったな。)
(もちろん世の中にはそういうタイプの人もいるのかもしれないけど。)
「学校の先生はどう言っていますか?」
「詳しく話し合っていません。」
「あっ、息子が起きてきたんで、また後で」
そう言って電話は切られました。
すぐに今年の4月からスタッフになった教師生活40年の あつこ先生に問い合わせました。
あつこ先生は元中学の養護教諭です。
また、教育相談や、発達障害を勉強されている方(特別支援教育士)でもあります。
「私もそのような生徒にはあったことがないですね。何か背景にそのお子さんがこまっていることがあるのではないでしょうか?」
「『学校を信頼して、もっと相談をされたらどうでしょうか』と伝えてください」とのことでした。
電話が切られてから30分後、家の外から携帯でお父さんが再び電話をかけてこられました。
そのお父さんに助言をお伝えして、また何か問題がありましたらいつでもお電話またはメールでお問い合わせくださいとお話し、電話を置きました。
少し前にゲーム依存やネット依存に関して、当事者の人たちがブログを書いてくれました。
smilehousejapan.hatenablog.com
保健所のどなたかが私たちのブログを読んでくれていたのではないでしょうか。
とても嬉しいです。
ありがとうこざいました。
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普段はフィリピンなどの海外で支援をしていますが、メールは毎日見ていますので、メールでのご連絡をお願いします。
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