シャルガオ島で小さな食堂を準備中です。
小学校でいじめられて入院。
環境を変えるために転校したにもかかわらず、またいじめられて入院。
中学では不登校。
高校ではもっとひどく暴力を受け、身の危険を感じて自主退学。
1年遅れて希望に満ち溢れた進学校に再入学したにもかかわらず、不安が強くなり不登校。
大学に入学したけれど、夏休み前に不安が強くなって通学できなくなりました。
何度も何度も気を取り直して、挑戦したのですがうまくいきません。
とうとうひきこもってしまいます。
自分は周りと比べて著しく劣っていると感じて怖くなったからです。
周囲の人は普通にできることが、自分にはできない。
できないことが多くありすぎて、何がなんだかわからなくなってしまいました。
ひきこもっていた僕が、再び社会に戻ろうと思えた理由は、もう1度やり直せるという機会があったからです。
自分の苦手なことを見つめ直して、できることとできないことを知る。
どうして自分はこんな状況に陥ってしまったのか、その理由が知りたかったです。
そんな僕に寄り添って支援してくれたスタッフによって、自信を取り戻していったのです。
ひきこもりから回復した僕です。
回復するためには色々な条件が必要でした。
その中でも最も大切なことは、「大丈夫だ。」と自分が思えることでした。
その為に必要なこと。
それは他者からの承認なのです。
ひきこもっていた時には当然、誰からも声をかけられませんでした。
小学校から大学まで、やることなすこと裏目に出てしまいました。
みんなから拒絶されて、距離を置かれてしまったのです。
「こんにちは。」
「元気ですか?」
「ありがとう。」
そんな当たり前のことが、僕にはありませんでした。
「なんでこんなこともできないんだ!!」
「お前、大丈夫か?」
そんなことばかり言われ続けていました。
「ありがとう」という言葉なんて、言われた経験はないです。
ひきこもっていた僕に最初に必要だったもの。
それは、他者からの承認だったのです。
そんな承認をもらえる場所を、僕は今、フィリピンのシャルガオ島に作っています。
小さな食堂です。
この場所には世界中から観光客が来るのです。
さまざまな人たちからもらう承認によって、彼らは再び希望を得て社会に戻っていけるのです。
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