発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

発達障害支援 お父さん、お母さんへ 青木 美久

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 8月も9月も講演会の中身を変えて行います。ぜひご参加下さい。

 

 

 

始発の新幹線で西に向かっています。

「友達が欲しい」と言ってくれている青年に会いに行きます。

笑顔が見られれば嬉しいな。

 

 

 

 5回の講演会を終えて約200名の方とお会いしました。

あと40名ほどの方が講演会を待っていてくださいます。

今回中日新聞の記事を読まれて講演会にご参加くださる方は245人になります。

 

 

 

県外からの参加者は22人。

残りは愛知県在住の方です。

それは中日新聞の愛知県版に記事が載ったからです。

 

 

 

ひきこもっているお子さんの平均年齢は38.5歳。

平均ひきこもり年数は約20年間。

男女比は約9対1です。

 

 

 

そのほかのデータは、今後順次お伝えしていきたいと思います。

大勢の講演参加者を見て、「悩んでいるのは自分だけではない」と安心されたという声も毎回伺っています。

他の家庭のお子さんの状況を知ることで不安や失望もあるかもしれませんが、我が子がどういう位置にあるのか分かることは良いことだと思います。

 

 

 

今回、8回の講演会を催します。

そのうち5回の講演会を終えました。

その5回を通して、みなさまから教えていただいたことをお伝えしていきたいと思います。

当然のことですがプライバシーに関わることは一切出しませんので、今後とも安心して講演会にご参加ください。

 

 

 

今回、私が特に強く思ったことは本格的な支援につながっていない人が多いことでした。

 3ヶ月以上の支援につながったことがある人は1割もありませんでした。

その他の方は支援につながっていないのです。

 

 

 

とても悲しい現実でした。

電話面談や個別にお会いしてお子さんの状況をお聞きした人数は約200人です。

私たちの力ではお役に立てないと感じた方は約2割の40人です。

残りの160人は支援が可能なのです。

 

 

 

特に、今すぐに支援に繋がることができ、早い進展がみられると思われる方は20人ほどみえました。

その方たちには電話や講演会の中で、今すぐに支援につながることを強くお勧めしました。

 

 

 

「ひきこもり地域支援センター」が各県に設置されています。

名古屋では、「名古屋市精神保健福祉センター」が。その他の地域は「愛知県精神保健福祉センター」が担当しています。

また「若者サポートステーション」など、独自色を出して頑張っておられるところもあります。

 

 

行政の皆様からは長年ご指導していただいています。

今までにお会いした全ての職員の方は、みなさん優しくて情熱をお持ちでした。

 

 

行政の窓口は冷たいというご意見もあります。

もしそうだとしても、決してあきらめないでください。

窓口は一つではありませんから。

 

 

 

私たちがお会いした方たちの中から、「その後、行政で相談にのっていただいています。」「子どもが<若者サポートステーション>に行き始めました。」

などの嬉しい報告もいただいています。

 

 

 

 待っていれば、そのうち元気になり、子どもたちは歩き始める。

そんなことは、一般的にいってありえません。

支援現場に20年間いて、元当事者だった私がそう断言します。

平均ひきこもり年数が約20年。

年齢がおよそ40歳。

その数字がそのことを物語っています。

 

 

 

本人は、どうすることもできないのです。

40歳近くになった今、何をどうしたらいいのかもわからないのです。

ただ、ただ、過ぎ去る時間に、身を任せているだけなのです。

 

 

お母さん、お父さん、今すぐ動いてください。

「何か意見を言うと暴れたり、死んでやるなどと言われて怖くて何も言えない。」

確かに怖いですよね。

 

 

 

だからこそ、家族だけで考えないで、外部の人たちにお願いしてください。

もちろん、動いたことで暴力や暴言が出ることもな少ないですがあります。

何も希望がない現実に堪えられないのです。

それらは精神的な病気でない限り、希望が感じられ始めたら治まっていきます。

 

 

一緒に考えていきませんか。

お母さん、お父さんが動かなければ何も起こりません。

ゼロはゼロのままなのです。

 

 

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30年間家族以外の誰とも関わりを持てなかった大野隆。

回復した今は1日、1日を充実すべく一生懸命人生を楽しんでいます。

彼の話を最後に紹介します。

 

 

 

以前の私は、就寝前に「朝になってもこのまま目覚めなくてもいいのにな」と思いながら眠りについていました。

 

 

 

毎朝、洗面台の鏡に映る自分の顔を見ます。

顔に刻まれたシワや白髪を見ると30年間の空白を思い出し悲しみが沸き起こってきます。

友達、家族、子ども、仕事、笑い声。

何もない自分。

 

 

「違うよ、今は新しい人生を歩んでいるんだ。」

そう自分に言い聞かせて1日をスタートさせています。

 

 

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