発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

発達障害支援 ひきこもっている人たちの声 青木

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「結婚したい」とみなさんの前で告白したのには驚きました !!

 

 

35歳のMさんは大学卒業後食品会社に就職しました。

しかし、社内の人間関係に戸惑い、そしてなじむことができませんでした。

不安は大きくなっていくばかりでとうとう出社できなくなり一年後新入社員が入ってきた後に退社してしまいました。

 

 

多くの人はすぐに次の仕事を探します。

在職中に次の就職先を見つけて、空白期間がないようにする人たちもいます。

Mさんは重い腰を上げてハローワークに出向きました。

 

 

しかし、大勢の人たちが求人情報を見入っている姿に萎縮してしまい、二度とハローワークに行くことができなくなりました。

Mさんができることといえば求人雑誌を買い求め、ただ閲覧するということだけでした。

 

 

時間は過ぎ離職してから10年が過ぎていました。

ご両親はそのうち新しい仕事につくと思っていましたが、さすがに見守っていてはだめだと思うようになり、Mさんと話し合います。

 

 

「どうするつもりでいるのか」

ご両親の再三の問いかけに、ただ黙って下を向くばかりのMさんです。

 

 

Mさんはわかっているのです。

10年の空白があり、仕事の経験がゼロで30才を超えている自分を雇ってくれるところなどないことを。

 

 

Mさん自身がどうしていいのかわからないのです。

わからないので、ご両親の再々に渡る問いかけに答えることができません。

 

 

「10年の空白があり、仕事の経験がゼロで30才を超えている自分を取ってくれるところなどないと思っている」とご両親に言えればいいのでしょう。

 

 

でもMさんと同じような状況の方たちは感じていることを口に出すことはしません。

ご両親に伝えたところでどうなるわけでもないと思っているのです。

 

 

ハガキを出すことから始まったMさんへの関わりは、数ヶ月後お会いすることができました。

心のリハビリのような期間を経て、アルバイトを開始しました。

2年後アルバイトから契約社員に昇格。

現在もその仕事についています。

 

 

二つの方法があります。

1、頑張りで契約社員になれるアルバイトを探す。

2、社会に出るのを数年遅らせて、その間に子どもたちに資格や技術を習得させる。

 

 

できたら二番目の選択が最善です。

しかし、費用がかかってしまいます。

経済的な余裕があるご家庭は2番を選択するべきだと私たちは思います。

 

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  素敵な相手を見つけるのは私たちの責任だと思っています

 

すでに50歳を過ぎ、職歴もほとんどない場合はどうでしょうか。

大野の場合。

 

 

20数年ひきこもっていました。

職歴は短期のアルバイトぐらいしかありません。

私がお会いした時にはすでに50歳になっていました。

 

 

しかし、彼は東京大学大学院修士課程を修了しています。

それなら、予備校の教師でも就職口はあるのではと多くの人は考えるでしょう。

現実は甘くはありません。

 

 

生徒にわかってもらうということは大変なことです。

そこには教える技術というものが求められます。

学校歴だけで務まる程度の仕事ではないのです。

 

 

私たちは大野と将来のことを話し合ってきました。

もちろん20数年ひきこもっていた方ですから、話がスムーズに進むわけではありません。

 

 

気持ちが上がったり下がったりしながらひたすら、支え続けてきました。

その結果、海外の大学で講師をするという選択をしたのです。

 

 

54歳になる彼は講師になるべくひたすら勉強に励んでいます。

結婚して家庭も築きたい。

その希望に向かって励んでいる彼です。

 

 

諦めたらおしまいです。

道が開けるまで探し続けることをやめてはいけません。

ひきこもっている方たちに笑顔が戻るようにと願います。

 

 

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