僕は20年間ひきこもっていました。
家族以外誰とも関わっていません。
いや、昼夜逆転で家族とも長い年数、家の中で顔すら合わせていませんでした。
完全に孤立していました。
両親はあちらこちらに僕のことで相談先を探していました。
しかし、20年間もひきこもった人を社会に戻すことをしている団体はどこにもありませんでした。
そんな状態まで放置していた両親を責める支援者が多かったそうです。
両親はとても辛かったと青木さんから聞きました。
両親は僕の為になんとかしたいと日々あちらこちらへ相談先を探していた。
そんなことも知らずに、ただ不安に苛まれていた僕です。
そして、ついに両親は僕に最適な支援先を探し出したのです。
それが青木さんでした。
新聞に載った記事「大人のひきこもり」という見出しに目がいったのです。
そこには、東大大学院終了後、人と関わることに不安が強くて就職ができずに、30年間ひきこもった人が、海外に出て環境を変えたことで、ひきこもりから回復した事例。
10年間家から出られなかった人がやはり環境を変えたことで、回復した事例が載っていました。
この記事の反響は凄まじく、400件近くの問い合わせが来たそうです。
その400件の問い合わせの1件が僕の両親です。
サポートセンターに相談に乗ってもらってから、僕が青木さんに会えるまで、1年間もかかりました。
出会ってから支援につながるまでに3ヶ月間かかっています。
支援が開始されてから、回復までに2年間です。
僕の両親は今の僕の様子をサポートセンターから聞かされて、ホッとしているそうです。
今まで本当に長い年月がかかったけれど、息子が前向きにそして、日々充実した生活を送れていることに充分満足しているそうです。
僕たちのような程度の悪い発達障害のケースは自分では動くことができないと思います。
だから、身近にいる唯一の支援者である両親に動いてもらうしかないのです。
僕の両親は回復させてくれる支援者にめぐり逢うまでに20年かかっています。
僕はその20年間の空白を長い間嘆いていました。
でもそのことで決して両親に辛く当たったりすることはありませんでした。
全て自分が悪いと思っていたからです。
僕も同じように母を擁護したいです。
栗原類さんのお母様はよくできた方だと思います。
また色々な幸運も重なったとも僕は思います。
でも、「誰もが栗原類さんのようなお母さんにはなれない。」のです。
僕の母がそうであったように。
東大さんのお母さんがそうであったように。
どうか子育てがうまくいかなかったお母様方を否定することはしないで欲しいのです。
当事者の僕たちはそんなことを望んではいません。
関係ない人たちは、どうかほかっておいて欲しいのです。
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