父親とは5年近く会っていない。
母親とは8年近くになる。
家族を傷つけてしまったんだから、会う事ができない。
1年前にインターナショナルスクールを卒業した。
頭の悪い俺にとって高校をしかも海外の高校を卒業できたことは奇跡にちかいことだ。
昔の俺を知る人たちは誰もが驚くだろう。
だからこそ、あの人には卒業証書を見てもらいたかった。
「頑張ったね。」の一言だけが欲しかったんだ。
その一言が、今までの悲しみ、苦しみを全て消し去ってくれる、
そう思い込んでいた。
会えないんだから、どうしようもなかったけど。
この夏日本人のスタッフが俺にプレゼントをくれた。
「お父さんに会って近況報告したんだけど、そのとき、映像レター
を考えたんだ。」
「Youtube にお父さんの映像をUpしておいたから。」
ふーん、粋な事をしやがる。
そんなに俺を泣かせたいのか。
どうせ、青木さんのさしがねだろ。
父の画像を見る前に、机周りの掃除を無性にしたくなった。
風呂に入ってすっきりして映像を見たいと思った。
父の白髪の数に、5年という月日がたった事に改めて気づかされた。
途中でストップボタンを押して、外に出た。
ダバオの日差しは優しい。
でも、日本の夏が恋しかった。
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