発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

家庭内暴力。おかあさんへ。元当事者からのお願いです。ヒロ

 

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夏休みに入りますと、決まって家庭内暴力のご相談が増えます。

当事者は家にいますからね。

夏休みなのに。

 

 

同級生は彼女とどこかへ。

または野郎どもで夏祭りへ。

で、自分は朝からゲーム。

 

 

1日ゲーム。

「そんなにゲームが好きなんですか。」

「きっとゲーム依存だわこれは。」とお母様。

 

 

ノン、ノン、ノン。

違いますってそんな簡単にゲーム依存って言い方しないでくださいよ。

自ら、子供の状況を大変にしてどうするんですか。

 

 

お宅のお子さんの状態は他のご家庭のお子さんの状態でもあるんです!!

 

 

心配ない!!問題ない!!おいらにゃあ金がない!!

まあ楽天主義でここんとこは行きましょう。

 

 

ひきっつた顔をしてはいけませんよ。おかあさん。

と言っても無理でしょうがね。

 

 

「お前が俺を産んだんだ、お前が責任を取れや!!」

「お前達のせいで俺はこうなったんだ!!責任を取れ!!」

「てめえ、ムカつく、死ね!!」

 

 

「俺をバカにすんなって、バカにしただろう。なんなんだその目はおい!!」

「みんな殺して俺も死ぬ。」

 

 

「ワァーーーーーーーー」

「アァーーーーーーーー」

「ぶっころーーーーーす」

 

 

「大地震が起きて日本全壊。戦争早く起きてくれ!!」

 

 

 

芸能ニュースや政治経済のニュースをなぜか真剣にみているおいら達。

で、画面に向かって怒鳴ってる。

 

  

 

絶対にあいつら許さん!!〈あいつらって誰だよ?〉

社会悪は許さない!!

 

 

 

はあー。

大変ですね。

 

 

テレビなんか見るなよな。

嘘と偽りの世界だろ。

そんなことにあんたの情熱使っていいのかよ!!

 

 

 

って、おいらも昔はこうだったんですからね。

 

 

で、もう一度言いますよ。

ここまで来ましたら、おとうさん、おかあさんでは無理ですよ。

 

 

暴力は段々エスカレートして行きます。

そして、ついには取り返しのつかないことになる可能性だってあるんです。

 

 

愛する我が子を守るためにも、親子の距離を離してください。

距離を離しても気持ちまで離さないでくださいよ。

これ大事。

 

 

包丁でおかあさんのお腹をさした奴がいましたよ。

落ち着いた後大学卒業して就職したと聞きましたよ。

 

 

そいつ、最初は大変でしたよ。

ほんと、こんなバカな俺が、「こいつ頭がいかれている。」と思いましたもん。

 

 

でもそんな奴でも3年かけて落ち着きを取り戻しましたね。

「大変なことをしてしまった。」

泣きそうな顔でそう言っていたあいつの顔を忘れはしない。

 

 

 

こんな僕でも何かのお役に立てるんじゃないかと思いましたよ。

 

 

12月にはまた中学校での講演会をさせていただきます。

それと11月にはなんと、「発達障害な僕たちはこうして欲しかった」(仮タイトル)で中学校の教師のみなさんにお話をする機会が与えられました。

 

 

その時に家庭内暴力のご相談や訪問の依頼があれば、日本に長めに滞在することもできます。

 

 

よろしければまたメールでサポートセンターにまでお問い合わせてみてください。

 

 

 

おかあさん、とにかくお子さんから離れてください。

 

 

母親をICUに送り込んでしまった、バカな俺からの心からのお願いです。

 

 

 

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ひきこもり30年50代男さんの婚活宣言が出た!! ヒロ

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50代男さんは発達障害と診断はうけてはいません。

まあ35歳以降の人はほとんど診断は受けてはいません。

そういう時代だったから。

 

 

でもサポートセンターのスタッフが必要なのは診断名よりもその人が何に困っているのかを知ることの方が大切なんです。

 

 

それは朝から晩まで一緒に生活することで自ずとわかってくることなのです。

 

 

一緒に生活していればわかってきます。

残念だけれど、9時から5時での関わりでははなかなかわからないことが多いんだ。

 

 

スタッフと支援を受けている人が一緒に住むということはとても大切なのです。

 

 

すでに50代男さんの状況を徹底的に観察しているスタッフ達。

その上で色々と回復へのプログラムを計画している。

 

 

で、50代男さん。

気の合うスタッフができました。

「ちょっと話がしたいんだけれど。」

そう言って2人で色々と話し合いました。

 

 

その中で、特筆すべき話題が出たのです。

「Cさんは、結婚はしないんですか?」

スタッフCにそう聞いたんだ。

 

 

「フィリピンに来て、いろんなことを経験しました。昔は結婚なんかめんどくさいって思っていたけれど、結婚したいと思えてきたし、いや、結婚を真面目に考えようと今は思っています。」

 

 

「日本人ですか?」

「いや、日本人は無理ですね。」

 

 

「日本人が無理だからフィリピン人の女性というわけではないですよ。フィリピン人の女性は僕たちのようなタイプの男性には最適な女性です。」

 

 

「なにが最適ですか」

「優しい、生命力がある。」

「一番は人生を楽しむすべを知っている。」かな。

 

 

「フィリピン人の女性と一緒にいると楽しいですね。」

50代男さんもそう感じましたか。

「はい。」とはっきりと返事をした50代男さん。

 

 

この話題はすぐさま全てのスタッフに行き渡った。

ハゲも僕たちに電話をかけて来た。

 

 

「山を越しそうだね。」

「この話題を大切にしてね。」

 

 

夕食の時間。

スタッフAとBとCと俺が召集された。

集った面々から何かが起こる予感がした。

 

 

スタッフ間に緊張が走っていた。

 

 

スタッフBが口火を切った。

「50代男さんは彼女はいるんですか。」

「はあ?」そんな表情をする。

 

慌てて顔の前で両手を振る。

小さい子がバイバイをするときのように。

 

 

「結婚したくはないんですか。」

おい、おい、えらくストレートに聞くんだな。

今までの経験がそう言わせているんだろうな。

 

 

「結婚したいですよ。誰でもいいというわけではないです。」

長くなるので要約します。

 

 

1、年齢は20歳から25歳。

2、小柄な女性

3、色っぽい人はダメ。どちらかというと可愛いタイプ。

4、優しくて、話を聞いてくれる人。

5、健康で元気な赤ちゃんを産んでくれる人。

 

 

考えたんですよ。

ここまで彼は考えたんですよ!!

スタッフ達の満足の表情をお見せしたかったです。

 

 

勝手に50代男さんが言ったわけではないんです。

彼には自信ができ始めたんです。

結婚を考えたいなあという程度の小さな自信だけれど。

 

 

これが俺たちの支援なんだ!!

 

 

明日に続くんです。

ぜひ見てください。

 

 

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50代男さんが怒鳴った!!その訳は ヒロ

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50代男さんと数人のスタッフで食事をした。

スタッフの手作り料理です。

「おいしい。美味しい。」と言葉に出して食べている彼です。

 

 

そんな彼にスタッフが聞きました。

「フィリピンどうですか?」

口の中にあるものを食べてからこう言った。

 

 

「フアンタスティック!!アメイジング!!ワンダフル!!」

「ワォ!!イングリッシュ!!すごいね。」

 

 

50代男さんが声を出して笑った。

他のみんなも笑った。

「幸せ」ってこういう時なのかもと俺は一瞬思った。

 

 

別のスタッフが続けて質問した。

「2週間になりますが、何が楽しかったですか。」

「エブリシング!!」

 

 

「すごいな、みんな楽しかったですか。」

 

 

 

突然50代男さんの箸が止まった。

お茶碗をおろして、両手で顔を覆った。

 

 

泣いている。

涙と鼻水が一緒に出てきた。

 

 

「何もなかった。」

「何もなかった。」

「この30年間何もなかった。」

 

 

「毎日が同じ日だった。」

どういう言葉を彼にかけたらいいのか僕は考えていた。

みんながシーンと静まり返った。

 

 

その静寂を打ち破ったのは彼だった。

「ワァー!!」

怒声が部屋に響き渡った。

 

 

「あいつらが悪いんだ。」

「あいつらのせいだ。」

 

 

出ました!!

全国数十万人の家庭内暴力者たちのおきまりのフレーズ!!

 

 

「大変なことになりましたね。」

「今日は家庭内暴力評論家の、程度の悪いアスペな男としてご活躍されていますヒロさんをコメンテーターとしてお呼びいたしました。」

 

 

「早速ですがヒロさん、お聞きしましたところ、彼は普段はとてもおとなしい性格の方だということですね。」

 

 

「全くそうですね。私たちも驚いているんです。突然ですからね。」

 

 

「現場で何やら動きがあった模様です。」

「はい、現場です。」

「今、右手に持った湯呑みを投げつけようと高々と持ち上げています。」

 

 

「女性スタツフの方避難してください!!」

「大丈夫ですよ。人に向けて投げつけることはない。」

「自分に良くしてくれる人に向かってなんかありえないんです。」

 

 

「あくまでも、家庭内暴力のターゲットは「母親」ですからね。」

「稀に、おばあちゃん、兄弟、飼い犬のポン太ということもありますがね。」

 

 

「そうなんですか、ヒロさん。」

「あっと!!湯呑みをおろしたその横顔は、落ち着きを取り戻したかのようだ。」

 

 

「それにしても、驚きます。」

「当事者の気持ちが手に取るようにわかるんですね。」

 

 

「まあ、お恥ずかしい話。元当事者ですから。」

「それも半端ない家庭内暴力を振るっていましたからね。

彼なんか問題外ですよ。」

 

 

「あいつらとはご両親ですか」と俺は聞いたんだ。

「そう。」吐き捨てるように言った50代男さん。

「ご両親に何をして欲しかったんですか」

 

 

「・・・・・・」

「わかりませんか。」

「助けて欲しかった。」

 

 

「どんな風に助けて欲しかったんですか。」

「そんなことわからん。」

 

 

「あなたがわからないことはご両親にはもっとわからないと思いませんか。」

「ご両親もなんとかしたいと思っていたんですよ。」

 

 

「僕は家庭内暴力を振るっていました。母親に大怪我を負わせて、入院させてしまいました。それから12年間母親とはあってはいません。」

 

 

 

「僕も言っていました。叫んでいました。お前たちが悪いんだって。」

 

 

「しかし、両親が悪いなんて本当は何も思っていないんですよ。あなたもきっとそうでしょ。」

 

 

「こんなふうになった責任を誰かに取らせたい。それは身近な両親しかいない。」

「だから僕は母親に手をあげたんだ。」

 

 

「でもわかったんだ。」

 

 

「そんなことをしている時間があったら、社会に戻る練習に費やしたほうがいいってね。」

「僕が社会に戻れるように道筋をつけてくれたのがこのスタッフ。」

 

 

「で、あなたも一緒に僕たちとやっていきませんか。」

「僕たちが幸せになるためにね。」

 

 

決まった!!

 

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家庭内暴力の俺と父の思い ヒロ

 

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   もう一度学校に戻って勉強することに決めました 

 

 

 

俺の父親

父親の存在があってこそ、俺は今生かされていると思う。

父親の理解が俺を回復へと導いた。

 

 

それはほんとうのこと。

 

 

もちろん家族と俺が同居していた時は父とはうまくいかなかった。

その理由。

 

1、母親の状態が手をつけられないほど悪すぎたこと。

2、誰もが知る会社での出世競争に邁進していて会社人間だったこと。

3、子どもたちが全員何がしかの問題を抱えていたこと。

 

 

こんな状況なら普通は、酒に手を出すとかよそで癒されたくて、愛人をつくるとかそんな状況になる場合も多いでしょ。

しかし、必死に父親は耐えたんだ。

 

 

現実から逃げずに目の前の問題にま向かって行った。

程度の悪いアスペルガーな俺をなんとか真人間にしようと。

しかし接し方がうまくいかなかったので成果は出なかった。

 

 

3つのことをバランスよく対処していこうと考えたんだと思うよ。

でも3つのこと、どれ1つ取っても大変だったろうな。

俺がまともな子どもだったら父親はもっと上のボジションに立てた人間だと思う。

 

 

 

俺に費やした情熱、母親にかけた愛情。

どれも半端ないほどのことだったに違いない。

 

 

しかし、それでも俺は悪くなる一方だった。

俺が悪くなると同時に母親の精神状況は危機的な状態に陥って行った。

そして大事件が起きたんだ。

 

 

もう少しで母親は命を落とすところだった。

凶暴なバカ息子に殺されるところだった。

 

 

父親は一生懸命だった。

「何がいけないんだ。」

「どうしたいんだ。」

「なぜ暴れるんだ。」

 

 

はあー。

きっと父と息子とのおんなじ光景が今も日本全国繰り広げられているんだろうな。

 

 

僕が「フィリピンに行く。それも5年とか長期で」と父親に青木さんが提案した時、父親はソファーにぐったりともたれたと青木さんに聞いた。

 

 

自分の人生で大変なことの1つが確実に自分の手から離れた。

後の2つの問題に集中して当たれる。

そう思ったんだろうな。

 

 

今、他の家族はそれなりに安定して楽しくやっていると青木さんから聞いた。

それでいいんだ。

それがいい。

 

 

父親と青木さんは俺の将来の方向性をマメに連絡をし、話し合っていた。

 

 

俺が朝から夜まで1日12時間英語漬けの日々を送ると聞いた時も、インターナショナルハイスクールに通学したいと言っていると聞いた時も、まさかそれをやり通すとは思わなかったらしい。

 

 

高校の卒業証書を父親と母親に見せたかった。

俺はもう昔の俺ではないんだと言うことを知ってほしくて。

もう一度、リスタートを切りたくて。

 

 

しかし、父親も母親も俺に会ってはくれなかった。

その時、俺が家族にしたことがどれほど大変だったのかがわかった。

 

 

程度の悪いアスペルガーな俺はたくさんの人たちの応援と励ましを得て、今春めでたく大学を卒業した。

その吉報は海を隔てた日本の父親にも青木さんを通してもたらされた。

 

 

父は言ったそうだ。

「息子にはメンターが必要だったんですね。」

「メンターが必要だったんだ。」

 

 

「僕はそのメンターにはなれなかった。」

「申し訳ないことを息子にした。」って。

 

 

「おやじ、謝る必要はない!!」

「謝るべきなのはこの俺なんだからな。」

「感謝」の一言。

 

 

ありがとうございました。

 

 

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「生きていて良かった。」50代男のひとりごと。 ヒロ

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   彼女が寂しがっています。まめに連絡をしてあげてください!!!

 

 

「すみません、ちよっと背中がひりひりするんですけれど。」

 

 

50代さんがそう言って、僕に背中を向けた。

真っ赤になっていた。

 

 

「日焼け止め塗っていないでしょ。」

「あっはい。」

「僕言いましたよね。塗らないと大変なことになりますよって。」

 

 

 

「◯◯さんは言いましたよね。塗ったって。」

「めんどくさいので、まあいいかなって。」

「それがこういう結果になるんですよ。」

 

 

 

 

「もう少しスタッフのいうことを素直に聞いてください。聞いて損することはないですから。」

「ごめんなさい。これからそうします。」

 

 

「海にいく前は必ず、日焼け止め。鼻の周りとかおでこも忘れずに。1時間したら再度塗る。そして長袖のラッシュガードを着るんです。部屋に帰ったらシャワーをして、アロエの薬を塗って早めの就寝をお願いします。」

 

 

「すぐに泳ぐのをやめましょう。アロエの薬を塗りますんで、シャワーをしてきてください。」

その言葉が不服なのは顔の表情を見ればわかる。

 

 

「まだ泳ぎたい。」

「やめたほうが良いですよ。やけどみたいになりますから。」

「自分の体だから、自分で責任をとります。」

 

 

そう言って海に帰って行った。

その先には若い女性スタッフが待っているんだ。

ほんと、支援って大変だ。

 

 

 

それから1時間ほどして俺の携帯がなった。

ハゲからだった。

電話を取る前に怒られることはわかっていた。

 

 

「はい、まだ帰りの支度をしていません。まだ泳いでいます。」

「楽しんでいるのかな。」

「はい。それはかなり。」

 

 

 

「何か発言はありますか。」

「楽しいな。」

「生きていて良かった。」

「最高!!」

 

 

「生きていて良かった。連発だよね。」

「はい。『生きていて良かった。』大安売りです。」

「大安売りか。」

 

 

「ありがたいな。本当にありがたい。」

「感謝だな。感謝。」

 

 

俺の口癖がハゲから伝染したことをこの時初めて気づいた。

俺も言う。

「そう感謝!!」

 

 

「これからアメリカンボーイの学校で校長と面談があるんだ。」

「ヒロさんだけでも今から来られないかな。」

「授業中グループ分けになると、うるさいと言うことを体験者として語って欲しいんだ。」

 

 

「グループわけは意味がないよな。」

「あれはやめさせたほうが良いよな。」

「さすがに学校にそこまでは言えないんだ。」

 

 

「でも君なら言える。」

「元生徒だから。」

「そして同じ発達障害アスペルガーだから。」

 

 

フィリピンはやたらとグループわけをするのでございます。

そうしますと、みんなやたらとテンションが上がるのでございます。

教室はクラブに早変わりとなるのです。

 

 

意味がありません。

青木さんの言う通り、授業を進める上で意味がないことです。

 

 

「クラス分けをしなければ、アメリカンボーイは学校に行き続けられるよ。」

「なんとか静かなクラス環境にしたいんだ。それは他の生徒にとってもより良い環境に違いない。」

 

 

「16歳の男の子の将来がかかっているんだよ。学校が楽しいと言う経験が人に関心を持つことに繋がっていくんだ。」

そう熱く語る男。

ほとん熱いぜあんたは。

 

 

 

しかし、それを進言しろって、あんためちゃくちゃハードルあげるな。

お世話になった校長先生にそんなこと言えますかいな。

 

 

「なんでもっと事前に言ってくれないんですか。」

「30分前に校長先生からお電話をいただいたんだ。とてもお忙しい方だから、僕たちが時間を合わせるのがマナーなんだ。」

 

 

「行きますよ。1時間で学校に着きますから。タクシー使って良いですか。あと島から市内までレンタルボート頼みますよ。」

「了解。ありがとう。正門で待っているから。」

 

 

程度の悪いアスペルガーな俺、発進!!

 

 

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50代さんとビーチで過ごす ヒロ

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 あなたは希望の星です。合格するまでは絶対にフィリピンには返さないからね。

 

 

 

海に来た。

50代さんが海に入る。

僕はビーチパラソルの下にあるソファーでお昼寝モードだ。

 

 

みんなの荷物と50代さんが心臓発作を起こさないかを監視する役目です。

心地よい風が僕の頬を滑っていく。

 

 

ここに美女と素敵な音楽があればこの世のパラダイス。

「ああああ、生きていて良かった。」と感じるこの瞬間。

 

 

 

「すみません、ヒロさん、お聞きしますけれど、延長はできんかね。」

「最終の船が5時なので4時上がりでお願いします。」

朝から何度同じ質問をするのか。

 

 

海に入る50代さん。

右足、左足と一歩一歩確認しながら水に入っていく。

右手で海水をすくい背中にかける。

 

 

「それは温泉やないか!!」と心の中で突っ込む程度の悪いアスペな俺。

 

 

沖へ沖へと進む50代さん。

「小学校の林間学校以来の泳ぎです。泳ぎ忘れていないかな。」

 

 

昨晩そう言っていた。

「中学の時ね、僕みんなからいじめられていたんですよ。背中にあざがあるから。みんなが気持ち悪いって。」

 

 

ここではだれもいじめません。

ここでは誰も差別はしません。

ここであなたは幸せを感じます。

 

 

ニコッと笑った50代さん。

昨日の出来事を思い出した僕。

最近涙腺が緩みっぱなしな僕。

 

 

その時、50代さんの頭に飛んで来たビーチボールが当たった。

当たったボールは綺麗な放物線を描いた。

 

 

みんなが笑った。

1テンポ遅れて五十代さんが笑った。

 

 

あかんわ。

サングラスしてるけど、どうして涙と鼻水は一緒なの。

奥に退散した。

 

 

なんか泣いてしまった自分が恥ずかしくて、スマホを取り出して、ゲームで誤魔かそうとした。

海からの風に50代さんの笑い声が運ばれてくる。

 

 

突然中学の時のいじめられていた記憶が蘇った。

しかし、怒りや憎しみの感情はなかった。

「ただただ、ありがたい。ありがたい。感謝だ、感謝だ。」その言葉が口から出た。

 

 

僕は目を閉じて心を落ち着かせた。

 

 

 

このひとときをありがとうございます。

 

 

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僕と50代男性と不安と希望と現実と ヒロ

 

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ツルピカドンから50代さんの早朝の電話内容を聞きました。

 

 

不安と焦りと期待と興奮。

そういえば、「僕はまだ大丈夫ですか?」という発言は前にどこかで聞いたことありますよ。

 

 

僕は言っていませんよ。

誰かが確か書いていたな。

 

 

まあ、ひきこもっていた人が一歩踏み出して、そして自分の置かれている現実を始めてしっかりと見たときに、よくでる発言ですよ。

 

 

さてと、マリンスポーツに行きましたよ。

 

 

「50のクソ親父がマリンスポーツもないわな。」との発言。

「強制は何もありません。行きたくないならやめましょう。」

 

 

その後、若い女性スタッフがもう一度聞きました。

「ヒロさん、50代さん、マリンスポーツに行くそうですよ。」

まあ、優柔不断。こんなもんですよ。

 

 

 

「海に行くにはビーチボールが必要だ」と突然言った50代さん。

その希望を叶えてあげるべく、町中のスポーツ洋品店を回った僕たち。

 

 

ありました。ありましたよ。

思わず一個100円のビーチボールを大人買いの5個買い占め!!

 

 

 

朝6時50代さんの部屋をノックした。

「はい。」という返事がすぐに返ってきた。

ドアを開いたら海パン一丁の男が立っていた。

 

 

あの、今から町中通りますんで、再度着替えていだけますか?

「着替え直さんといかんかね。」

「はい、できれば。」

 

 

「あの恥ずかしいんだわ。人前で着替えるの。」

 

僕の耳元で小さく囁かれた50代さん。

 

 

「ヒロです。◯◯ビーチって更衣室ってありましたか。」

他のスタッフに聞いた僕です。

こういうことか。全てのことを調べ上げておけっていうのは。

 

 

 

「ありますよ。」

 

「あの、お願いがあるんだけれど、誰にも言わないでください。」

「約束していただけますか。」

突然の物言いに驚いた僕。

 

 

なんなんだ。

「なんですか?」

「あのう・・・・・・。」

 

 

「すみません、他のスタッフが外で待っていますから。急ぎましょう。」

「わかりました。すぐ終わります。」と言ってパンツを脱ぎ捨てた彼。

 

 

「僕のちんち◯の形がおかしくないですか?」

なんなんや、急に。おい、はあ?

思わず顔を背けてしまい乙女と化した俺です。

 

 

突然思いだしたんだ。

こんな質問がよくあるんだということ。

ツルピカドンさんは別名ちんち◯ドクターとも言われている。

 

 

数多くのちんち◯を診断してきた彼にお願いするしかないです。

いや、俺がやる。

 

 

 

確かに少し・・・・・・。

いやお茶の間の話題ではないから割愛します。

 

 

多いんです。

悩んでいる人が。

コンプレックスに関してはまた日を改めて書きたいです。

 

 

 

「大丈夫。大丈夫ですって」

なんどもなんども彼を説得する僕。

まてよ、先日の「僕は大丈夫ですか」はこれなのか?

 

 

おい!!

 

 

 

「本人さんが読んでいる場合こう言う書き方は傷つくのではないですか」とのご質問が絶対そのうちあるかと思います。

 

 

すみません、時系列が正しくありません。

この話はすでに随分前の話を再現フィルムのように書いていました。

 

 

ごめんなさい。

 

 

ご本人さんの今ですが、かなり前進しています。

この話も50代さんにとってはすでに過去の話となっています。

時々、自虐的に笑い話にするくらいですから。

 

 

 

現在、50代さんは婚活中と宣言するくらいまでに気持ちが上がっています。

現実はどのようにして生活費を稼げば良いのか模索中なのです。

 

 

そんな中で、30年ひきこもっていても、経済的自立を目指している東大さんの存在は他の方に大きな刺激となっています。

 

 

 

頑張れ、僕らのヒーロー Mr 東大さん!! 

合格するまでフィリピンに返ってこないでね。

 

 

 

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