発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、テルとエイジとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

「寄り添うということ」 東大

一つ一つ丁寧に習慣化できるように

 

僕がいうのもおかしな話だと思うかもしれません。ASDの特性が強い人たちの支援というのは、発達障害の中でもとりわけ難しい分野なんです。

 

まず「できないこと」が多すぎる。だからこそ、助けてくれる人がいないと安心して社会生活を送ることができません。

 

当事者の僕たちは、何が問題なのかすらわかっていないことが多いのですよ。もし自分の問題がわかっていたら、そのことに対して努力するでしょうし、努力すれば少しずつ改善することもあるはずです。でも、わからないから努力のしようがない。そうなると、もうお手上げなんです。

 

だからこそ、寄り添ってくれる人の存在が何より大切になります。そばにいて、言葉をかけてくれて、混乱しているときに落ち着かせてくれる人がいれば、少しずつでも前に進めます。

 

ただ、その「寄り添う人」が変わってしまうと大変なんです。新しい人に、自分という人間の「取り扱い説明書」をまた一から見せなければならない。それがどれほどしんどいことか、想像してもらえたらと思います。

 

寄り添ってくれる人が、青木や吉村のように、知識だけでなく経験からくる感覚でうまく対応してくれる人だったら、本当に安心できます。

 

知識があることと、実際に人と関わりながら積んできた経験値があることは、まったく別のことですからね。

 

 

一般社団法人 青年生活教育支援センター