発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、テルとエイジとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

止まっていた時間の中で エイジ

日本では何をやってもどこにいても周りから怒られてばかりです

 

三十年という月日。
私は自宅から外に出ることができずにいました。

正確に言えば、二十七年です。

 

大学に行くことが怖くなって行けなくなってから、
私はアルバイトに挑戦しました。

少しの間はうまくやれていたんです。
お年寄りが多く、ひとりで黙々とできる清掃の仕事を選んで正解でした。
もしマクドナルドとかコンビニのような仕事をしていたら、
きっと一日でやめていたと思います。

 

それでも、やはり続きませんでした。
上司が若い人に変わってから注意を受けることが増え、
「お前みたいな奴はもう来なくていい」と言われました。

その次の日、無断欠勤をしてしまいました。
それからは、もうアルバイトにも行けなくなりました。

 

それでもまだ、その頃の私はバスに乗って
知らない街へ行くことができました。

少し遠くの景色を見るだけで、
自分が生きているような気がしたのです。

 

けれど、特別なきっかけがあったわけではありません。
それでも、少しずつ外に出ることが難しくなっていきました。

強いて言えば、二十歳を過ぎてしまったこと。
そして二十五、三十と年齢を重ねるたびに、
自分が社会から取り残されていくような気がしたこと。

その思いが、心の中で静かに重くのしかかっていったのだと思います。

 

昼間に行けていたコンビニには深夜しか行けなくなり、
家を出る前には、周りに誰もいないかを確かめるようになりました。

電車やバスに乗ると、人の視線が怖くてたまらなくなりました。
そうして、家からまったく出られなくなっていきました。

 

二十七年という時間は、気づいたら流れ去っていました。

 

今、昔を思い出そうとしても、
あの長い年月の多くは霞がかったようにぼんやりとしていて、
何も思い出せません。

 

ただ、時計の針だけが静かに動いていた部屋の音を、
今でも覚えています。

 

止まっていたのは世界ではなく、
私の方だったのかもしれません。

 

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