東大卒後20年ひきこもった子どもを持つ母親と訪問の打ち合わせ
回復3ヶ月後の大野2013年
ブログを読んでくださる皆さんは、なぜ大野の状態がここまで悪いのかと疑問に思っている人たちが多いと思います。
同時に、親は何をしていたのだろうとも思いますよね。
2つのことが考えられます。
1、母親はここまで状態が大変だとはわからなかった。
2、状態が悪いとはわかっていたが、どうすることもできなかった。
ほとんどの場合、悩む子どもに対してどうして良いのか親はわからないのです。
大野の母親は息子にいろいろとアドバイスをしたそうです。
しかし、アドバイスをすると黙り込んでしまい、それでもアドバイスを続けると怒りの表情を出していたそうです。
それ以上は何も言えなくなり、いつしかアドバイスをすることをやめてしまったそうです。
私たちの支援を受けてから、その時のことを大野はこう言っています。
「母親からいろいろとアドバイスを受けても、どうやって自分の苦手さを克服していけば良いのかわからなかった。」
「母親から支援団体のパンフレットを渡されたりしたけれど、そこに書かれていた文面で、自分の苦手さを克服できるとは到底思えなかった。」
「多くは、就労支援と銘打っていて、〈履歴書の書き方〉〈面接の仕方〉など就労が前提の支援ばかりが目立っていた。」
「しかし、僕の苦手さはこんなことではなくて、コミュニケーションをどうすれば取れるのか、他の人たちとどうすればうまくやっていけれるのかということだ。
だから母親が紹介してくれた支援は、自分には役に立たないと思っていた。」
「世の中に自分の抱える問題を理解してくれる人など、いないのではないかと思っていた。」
支援を受けた今でこそ、過去のことを思い返して言葉にできますが、ひきこもっていた当時はただ混乱していて、自分の何が問題なのかさえ、理解ができていなかったそうです。
全てのASDの人たちが大野の様ではありません。
苦手さは人それぞれなのです。
しかし、30年もひきこもってしまったということは、やはり大野の特性がとても強かったということなのだと思います。
親が悪いわけではないのです。
大野が怠慢だったわけでもないのです。
その人にあった支援が世の中に存在することと、そこにアクセスできる情報が大切だと思うのです。
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