「面接の練習をする件に関して、スケジュールを調整しなければならないので事務所に来てください。」と話したところ、「僕も青木さんと話がしたいです。」と言ってきたバードくん。
事務所に来たそうそう、私とのズームで次のように話してきました。
「今までの支援を感謝します。本日で自立することにしました。契約しているマンションで彼女と一緒に暮らしても良いでしょうか?」
「えええ。」事務所で、私たちの会話をスピーカーで聞いていた他のスタッフが驚いて声を出してしまったのです。
私も予期せぬことでしたので、しばらく沈黙していました。
「新しい彼女です。まだみなさんには紹介していませんがとても良い人です。」
全く想像もしていなかったことなので、何を話せば良いのかわかりませんでした。
「驚きますよね。この僕が?でしょ?あの僕が、何もできなくて、家に閉じこもっていた僕ですよ。奇妙な人間でした。おかしかったですよ。周りのみんなは僕のことをそう思っていた。体重100キロオーバーのクソデブでした!!」
「女になりたいって言っていましたよね。女性用の下着を着ていましたよ。アハハハ。」
「朝から、夜までゲームをしていました。ネトゲ廃人でした。」
「どうかしていたんですよ。あの時の僕と今の僕は全然別人です。そう思ってください。」
「バードくんは、僕にそのように話して、それから僕の反応はどんなふうなのか想像はしましたか?」
「はい。拒否されると思っていました。」
「拒否される理由はなんですか?」
「今は、就職活動という大切な時期で、僕はこれから今まで経験したことのない状況に多く出会います。そのことで、どう振る舞って良いのかわからなくなり、自分の頭で処理できなくなり、パニックになり、寝込んでしまい、学校を休んでしまいます。」
「それを青木さんから指摘されるのです。」
「確かに私はその通りに言うけれど、バードくんはどう思っていますか?」
「青木さんより、楽観視しています。」
「どの程度楽観視していますか?」
「マイナス50%」
「すごい自信だ。自信を持っているんだね。」
「だから支援を終了したいのです。」
「支援の終了に関しては、1週間後にもう一度話し合いましょう。就職してから、半年経ってうまく会社に馴染んでいたと判断したら、支援を終了と考えていたんですよ。」
「ありがとうございます。でも、今の僕はそこまで悪くないです。」
「彼女との同居に関しては、私たちはバードくんのご家族からお預かりしている立場なので、その件についてもバードくんのご家族と話をしなければならない。あなたから家族に言いますか?それとも私たちからですか?」
「もう一度考えさせてください。」
「私と話してみて、何を感じましたか?」
「もっと冷静になって考えないと失敗すると感じました。」
「えええええ。満点の答えだ。すごいな。」
「ではまたゆっくりと考えてお会いしましょう。」
「最後に言わせてください。支援が嫌で終了を申し込んだのではないです。僕も支援が必要ないほど成長したことを喜んで欲しいんです。長い時間、本当にご迷惑ばかりをかけましたんで。」
担当スタッフは違う部屋でバードくんの言葉を聞いていました。
1日のスタッフ反省会で、彼女は泣いていました。
「ここまで来たんですね。私たち頑張りましたね。」
「◯◯さんが長い間お母さんのように接してくれていたからね。それが回復に大きかったな。」と私が担当スタッフに言ったのです。
スタッフは泣いていました。
いやいや、これから大変な状況になる予感です。
みなさんなら、どうしますか?
悩みのタネが一つ増えました。
※日本ブログ村に参加しています。
この記事が良かったと思われましたら
下記の画像をクリックしてください。
ご協力をお願いします。
私たちの活動を応援してください。
100万人というひきこもっている人たちに希望を届けたいのです。
YouTubeを見ていただきましたら、
1、チャンネル登録をお願いします。
2、高評価ボタンがありますので、ここをクリックしてください。
↓ 動画の画面下ぐらいにこの高評価マークがあります。
3、感想、コメント、質問などをください。
スタッフ全員気が弱いですので、お叱りは違うメールアドレスにお送りください。
真ん中の白色の三角形をクックしてください。
自動に動画が始まります。