発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

認知の歪み、感情のコントロールへの支援 東大

 

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マイルールがとても強い。

認知の歪みが強い。

おかしな動作がみられる。

感情のコントロールができない。(0か100か)

こだわりが強い。

 

 

支援していく中で、当事者の色々な困難さに出会います。

そしていつも思うのです。

お母さん、お父さんは大変だっただろうなと。

 

 

 

三者で支援の専門家の私たちでさえ、日々大変だなと感じるのですから。

でも当時者がもっとも生きづらさを感じているのです。

 

 

私たちの支援の目的は、当事者の生きづらさを軽減するスキルを身につけさせることです。

日々支援をする中で、著しく改善することもありますがそれは人それぞれなのです。

 

 

実際、事件は毎日現場で起きているので、スタッフは東奔西走して支援をおこなっています。

その中で、受容し、励まし、一緒に改善策を探して、それをできるように日々練習を重ねます。

 

 

 

ヒロさんのケースです。

フィリピンのインターナショナルハイスクールに通学していました。

毎日、スタッフと一緒に猛勉強をしていました。

 

 

そして試験の結果が戻ってきました。

その時、先生からこう言われました。

「もっと、頑張ってね。」と。

 

 

学校の授業が終わってから、ヒロさんは学長室に行き、学長に挨拶をしました。

「今まで、優しくしてくださって、ありがとうございました。やはり僕は頭が悪いので、学校を諦めて日本に帰ることにしました。さようなら。」と。

 

 

驚いた学長は担任に報告し、担任から支援をしている私たちに連絡がはいったのです。

慌てて、学校に行き、ヒロさんを探しました。

ヒロさんの携帯に電話をしても出ません。

 

 

心配になって、応援のスタッフを呼び、大勢でヒロさんの探索が始まりました。

先生方も加わってくださってやっと見つけました。

校舎の屋上にいたのです。

 

 

「全否定なのか。あれだけ勉強したのに、もっとやれだと!!ふざけるな。小、中と不登校、みんなから忌み嫌われていた俺だ。それをそうじゃないんだと、証明したかったけれど、わかったよ。やっぱり俺は人類のお荷物なんだ。死ぬしかないな。」

 

 

スタッフはヒロさんと一緒に暗くなるまで校舎の屋上にいました。

「先生はなんて言ったの」

「もっと頑張らないとだめだと言いやがった。」

「励ましのつもりで言ったんだよ。本当かどうかもう一度先生に話を聞きに行こう。」と言いましたが、ヒロさんはてこでも動こうとはしません。

 

 

仕方なく先生に屋上に来ていただき、話してもらいました。

先生が「励ましのつもりで言ったけれど、君を否定するもつりではなかったんだ。そう捉えさせてごめんね。」と言ったあと、ヒロさんは全速力で屋上から階段を駆け下り、校舎を後にしました。

 

 

すぐにスタッフが程よい距離を保ちながら、追跡開始。

途中、ハンバーガーショップに立ち寄ったとの報告を聞き、招集されたスタッフはその場で解散となりました。

 

 

翌日、学校を休ませて、ゆっくりと話をしようと思っていたら、「今日は、朝一番に校長から生徒に話があるので、飯早くしてよ。」と学校に行く気満々のヒロさんを見たのです。

 

 

数日たってから、あの出来事を解説し、どうすれば一番良かったのかをスタッフと一緒に考えさせました。

 

 

こんな日常が私たちの支援なのです。

 

 

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