本日は〈風を感じて〉さんのブログの予定でしたが、事務所の手違いで、本日は僕が書くことになりました。
楽しみにしていた方もいてくださると思いますが、ごめんなさい。
さて、最近のトピックスと言えば。
はい、フィリピン人の支援をお引き受けしたということです。
ある方から頼まれての限定的な支援です。
フィリピンに広くサポートセンターを宣伝してなんていうことではありません。
ある方から頼まれたので、支援をお引き受けしたということです。
支援をお引き受けしたご家族を、仮にTさんご家族としましょう。
6年前にも青木が支援をしました。
家族とお子さんの間に入り、支援をしたのです。
その方は現在フィリピンで自立をしておられます。
そのTさんご家族の別のお子さんが問題を抱え、身動きが取れなくなってしまったのです。
日本でいう〈社会的ひきこもり〉とは違います。
しかし、孤立してしまったお子さんを青木が支援しているのです。
ご両親に連れて来られたお子さんと僕と青木がお会いしました。
ご両親と一緒のそのお子さんは、とてもイライラしておられました。
そして、ちょっとしたことで、お父さんとお子さんが言い合いになってしまったのです。
両者ともひどく興奮されていました。
青木はすぐに、お父さんとお子さんを離しました。
そして両者を落ち着かせたのです。
青木はご両親と今後のことを話し合いました。
そして、ご自宅に帰っていただきました。
ご両親が帰宅してから、機関銃を撃ちまくるように、次から次へとご両親の悪口を青木と僕に話したお子さんです。
僕なら、そんなお子さんをたしなめてしまうのですが、青木は一生懸命話を聞いていました。
そしてメモを取っていました。
機関銃の弾が切れたのを見計らって、青木が質問します。
御両親とのことをもう一度おさらいしていきます。
そして、質問しました。
「ご両親から優しさを感じたことは全くないのですか。」
お子さんは黙ってしまいました。
沈黙が長く感じました。
「感じたことはあるけれど、それを認めてしまっては、自分のこの怒りをどう取り扱えば良いのかわからなくなってしまうんじゃないの。」と青木が言います。
実際は英語で話した青木です。
しばし沈黙が続いた後に、お子さんがこう言いました。
「はい、そのとおりです。」
「完璧な人は誰もいないことはわかるよね。」
「でも、あなたの怒りも悲しみも僕たちは受け止めたいと思っていますよ。」
「ただ、ご両親に対する怒りや憎しみが、あなた自身を傷つけていることはわかってほしい。
いますぐどうにかできることではないけれどね。」
「また、時間が解決してくれるものでもない。」
「いま、僕たちが言えることは、ご両親のことは置いておいて、あなた自身のことを一緒に考えていきたいということ。
僕はそうしたいのです。」
青木の話を聞いて、泣いてしまった僕です。
「ありがとうございます。はい、これからよろしくお願いします。」
僕が、心の中でそう呟いていました。
どうかしています。
でも、青木の話に感動してしまった僕です。
お子さんは今どうなっているかというと、僕たちの指示をとてもよく聞いてくれています。
そして毎日、社会に回復する為のプログラムをこなしています。
「気持ちが上がったり、下がったりはあるから、今後どんなことが起こるかを想定しておいたほうが良い。」と青木から言われた僕です。
今後またご報告いたします。
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