東大さんと会ったのは何ヶ月ぶりだろうか。
僕は現在、所用で再びフィリピンに1時帰国しております。
それで時間があったので東大さんを訪問しました。
事前に連絡を入れてからお会いしました。
待ち合わせ場所に現れたのは、別人でした。
「えええええ、どうしたんですか?東大さんですよね?」と言ってしまうほどの変わりよう。
服装から髪型まで変わってしまっていた。
おまけに佇まいまで。
2人で喫茶店に行って色々と話した。
東大さんは色々な責任を任されて大変だということは聞いていた。
聞いていた以上に東大さんの話からはその大変さが伝わって来た。
毎日朝5時起床の深夜1時就寝。
日本のサラリーマンでは当たり前かもしれないけれど、俺たちにしては大変ですよ。
そして土日も休みが取れないとのこと。
「それって今流行りのブラック企業じゃないですか!!」
「やめたほうがいいんじゃないですか?」
「東大さんなら他にも就職先があるでしょ」とおいらはアドバイスをした。
東大さんは少しの間考えてこう言った。
「なんだか楽しいんだよね。」
「た、た、楽しい。?!」
「あんたはマゾか!!」
「あっはははは。違うよ。責任を与えられていることに喜びを感じているんだよ。」
「今は1日が1年分くらいな気がするよ。」
「ようやく自分の時が来た。」そんな感じかな。
「青木さんが良く言っていたよね。」
「責任が人を成長させる」ってね。
「だからヒロさんが、僕がとても変わったと感じてくれるなら、それは責任を任されたからじゃないかな。」
「任された責任を全うしようと全力を尽くす。もちろん失敗だらけなんで、正直涙が落ちるくらい落ち込むよ。この年齢でこんなことも知らないのかってね」
「でも今まで考えられなかったほどすごいスピードで成長していることを僕自身が感じているんだ。」
「だからヒロさんじゃないけれど、ひきこもっていた時のことを思い出せなくなっているんだよ。」
「でたあ!!」
「そのお言葉頂きました!!」
「サポートセンターからこの5年間のことを思い返して何か書いてください」と頼まれたけけれど、昔のことが思い出せなくなっている。」
「それって、痴呆症じゃないですか。」
「違うよ。痴呆症は少し前のことを忘れてしまうことだよ。」とむすっとした東大さん。
それから東大さんは、言葉を続けて言った。
どのような責任を任されているのかとか色々。
今年1年はプログラミングの学校に行って、来年度はオクッスフォードかロンドン大学の古生物学部に入学するよ。
元引きこもりの人がいて、その人の入学に寄り添う形での入学なんだ。来年はロンドンに引越しをするんだよ。」
僕は泣いた。
「どうした、ヒロさん。何か問題でもあったのか」と東大さん。
「違います。あんたが幸せなのを聞いて嬉しくて泣いたんですよ。」
「そうなんだ。」と答えた東大さんの目にも涙が溜まっていた。
「良かったですね。間に合ったんですね。」
「最後まで心配してくれた両親に今の姿を見せれなくて存念だけどね。」
その言葉を聞いてもっと泣いてしまった俺。
「お母さん、お父さん、ありがとうございます。ぼくを産んでくれてありがとう。」とお泣きしてしまったバカな俺。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。
5年前のあんたを俺は知っているぜ。
不安で体が震えていたもん。
じーっと下を向いたまま、一言も話さなかったよな。
「この人が幸せになったら、この社会に大きな希望を見せることができる!!」とハゲが1人で鼓舞していたな。
あれから5年か。
しかし、おいらがこんな風に話せるのはいつになるのでしょうかね。
頑張りますけれどね。
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