海の中で僕は今自分がしたことに気づきました。
そうしたら、体中が震えてきました。
歯がガチガチ音をたてるくらいに。
周りからたくさんの人たちが、ぼくに声をかけます。
「待ってろよ、今ロープ探してるからな」
情けなくて、僕は涙が出て仕方がなかった。
でも、1度死ぬことに失敗したから、2回目は怖くて、死のうとは思えませんでした。
そうこうするうちに、パトカーと救急車までもが来ました。
「俺なんかより、助けられる命が他にあるだろう」
「救急車さんよ、そっちに向かってくれよ」
「最悪だ、結局周りの人に迷惑かけて・・・」
「はい、おしまい」
「ははっ、くそ野郎、俺死ねや、死ねって」
「お前は生きる資格なんかねえんだって」
浮き輪が投げられました。
「大丈夫か、それに捕まって、こっちにひくから」
ロープをつかんで引きづりあげてもらいました。
「重い」
誰かが叫んだ小さな声を聞き逃しませんでした。
体重105キロ
上で一生懸命引き上げてくださっている皆さんに申し訳なくて
あげていただいたら、その場にうずくまってしまいました。
救急車の方が、「何処か打たなかった」
僕は小さく「打っていません」と答えました。
救急車で病院に運ばれました。
その前に警察官に住所と名前と家族の電話番号を聞かれました。
それで、サポートセンターのスタッフの電話番号を言いました。
家族には迷惑をかけたくなかったので。
病院についたらいろいろと診察をしてもらいました。
こんなくず野郎にこんな手厚い検査をしていただいて。
ふと、めちゃくちゃ勉強して、世の中に貢献できないだろうかと考えて、すぐにその考えをぶち消しました。
「おまえ、どこまで世の中の人に迷惑かけるんだ」
「お前、たんに甘えているだけだ」
「ほんと、やっぱりこの世から姿を消すべきだ」
「今度は、人里離れた山奥で、静かにひっそりとなくなってください」
みなさんのおっしゃる通りです。
救急車、診察、おまわりさん、みんな皆さんの汗水働いた中からおさめていただいた、尊い税金から払われました。
こんな、くそ野郎の為に。
本当にごめんなさい。
許してください。
でも、僕はどうしていいのか、わからなかったんです。
それで、おしまいにしたかった。
こんな、バカでも、一人前に恋人も欲しかったし、彼女とデートもしてみたかった、その為に一生懸命働きもします。
でも、世の中から、「お前は必要ない」
と言われてしまったら、もうどうしようもないです。
僕には、何もないんです。
何もです。
だから、自殺行為ができたんです。
家族とか、恋人とか、仕事でもいい
何もないから
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