発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

道でパニックになって倒れた。山田。

 

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青木さんが迎えにきたのは夜の10時だった。

紙に「夜の10時だったら近所の人に会うことはまずないから安心しなさい。」と書いてくれて、前日に僕の部屋にその紙を入れてくれた。

 

 

 

それと「部屋を出るときに必要だったら使ってください。未使用です。」と紙に書いてあって、袋にサングラスと、マスクと、手袋、帽子が入れてあった。

 

 

 

今考えたら、本当に僕のことを考えてくれていたなと感心します。

 

 

 

サポートセンターの事務所に着いたら、スタッフが出迎えてくれた。

僕の荷物を持ってくれて、部屋まで案内してくれた。

 

 

部屋は1人部屋、布団もタオルも新品です。

そしてお風呂の使い方を教えてくれた。

 

 

明日の朝食は何時が良いかと聞かれたので、答えられずにいた。

「みんなは何時に食べますか」と聞いたら「7時ですよ。」との返事でした。

 

 

 

「僕もみんなと一緒でいいです。」と答えた。

風呂には入らずにそのまま寝てしまった。

 

 

 

朝食はスクランブルエッグとパンケーキとイチゴ味のヨーグルト。

テーブルに胡椒と塩の瓶とはちみつが置いてあった。

飲み物はコーラとコーヒー。

 

 

完璧に僕の朝ごはんだ。

 

 

朝ごはんの支度をしてくれている最中に、マンションから外に出て散歩がしたくなった。

「大丈夫ですか」とスタッフが聞いてくれた。

 

 

「僕の家から車で1時間もかかるところだから知っている人はいないから大丈夫です。」と答えた。

 怖いというより、自由になったんだと自分で確認したかった。

 

 

 

マンションにはあまり人が住んでいる気配はなかった。

 

 

マンションから外に出た。

色々な音が僕の耳の中に入ってきた。

味噌汁の匂いも。

 

 

 

近くをうろうろしていたら、大通りに出てしまった。

そこにはたくさんのサラリーマンの行列が会社に向かって行進していた。

名古屋駅から伏見まで途切れることのライン。

それを見た僕の顔が引きつった。

 

 

 

顔が変形した。

体がフリーズした。

早く安全な場所に移動しないとと思ったけれど、手足が動かない。

 

 

道路にしゃがみこんでしまった。

姿勢を保つことができなくなって、道路に倒れ込んだ。

「山田さん、大丈夫だよ。さあ、帰るよ。」そう言ってスタッフがぼくを抱き起こしてくれた。

 

 

ぼくの後をつけていたんだ。

 

 

 

手足がバラバラになってしまって、歩くことができない。

上下の歯がガシ、ガシと勝手に動く。

 

 

スタッフが電話をするけれど、相手は出ない。

「5分ここで待っていてください。」とスタッフが言って、走り出した。

 

 

 

5分とかからずにスタッフが戻ってきた。

台車を押しながら。

 

 

 

「ここに乗ってください。私が押していきますから」

ぼくは台車に乗せられて、部屋まで戻って行った。

 

 

 

悲しかった。

涙が溢れて仕方がない。

 

 

 

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